NY株式3日(NY時間12:33) ダウ平均 35308.14(-321.19 -0.90%) ナスダック 14032.89(-384.66 -2.67%) CME日経平均先物 27125(大証終比:-75 -0.28%) きょうのNY株式市場でダウ平均は5日ぶりに反落。 きょうはIT・ハイテク株に再び売りが強まっており、全体の雰囲気を圧迫している。きっかけはメタ・プラットフォームズ<FB>が決算を受けて急落していること。25%下落している。同社を組み入れているファンドも多く、全体的なポジション調整を余儀なくされているようだ。 FRBの利上げ期待から株式市場は年初から成長株中心に売りを強めていたが、マイクロソフト<MSFT>、アップル<AAPL>、アルファベット<GOOG>の好決算が雰囲気を変え資金がIT・ハイテク株に戻り始めていた。 そのムードの中で前日引け後のメタの決算は失望感を強めている。ツイッター<TWTR>やスナップ<SNAP>など他のSNS株も売りが強まっているが、これがメタ特有の問題なのか、それとも全体の流れなのかを投資家は見極めたがっている。その意味でも本日引け後のアマゾン<AMZN>の決算は注目されている模様。 明日は米雇用統計が発表される。非農業部門雇用者数(NFP)の予想は15万人増と前回よりも増加幅は縮小が見込まれている。オミクロン株の感染拡大で米労働者の活動が鈍ったとの予想のようだ。前日発表のADP雇用統計は予想外の大幅減少を記録した。両指標の方向感が必ずしも一致するとは限らないが、予想以上に弱い内容も警戒されている。ただ、弱い内容だったとしても、一時的な現象と考えられており、FRBのタカ派姿勢が後退するとは思われない。 きょうはECBと英中銀が金融政策を発表していた。両中銀とも市場の予想以上にタカ派な雰囲気を醸し出しており、特にECBは年内の利上げの可能性が浮上している。これを受けて各国の国債利回りが上昇しており、株式市場にとっては圧迫要因となっている。 個別に半導体のクアルコム<QCOM>が下落。前日引け後に10-12月期決算(第1四半期)を発表し、予想を上回る好調な内容だったが、自動車用チップ、IoT、高周波部品など、新分野のカテゴリーが予想を下回る結果となったことが嫌気されている模様。市場は同社に対して、かなりハードルを高くしていた模様。 携帯キャリアのTモバイルUS<TMUS>が大幅高。前日引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表。通期のEBITDA見通しは予想を下回ったものの、ポストペイド端末契約者数は予想を上回る増加を見込んだことが好感されている。 TモバイルUS<TMUS> 120.79(+11.21 +10.23%) クアルコム<QCOM> 178.36(-9.84 -5.23%) アップル<AAPL> 174.88(-0.96 -0.55%) マイクロソフト<MSFT> 306.77(-6.69 -2.13%) アマゾン<AMZN> 2804.29(-207.96 -6.90%) アルファベットC<GOOG> 2913.55(-47.18 -1.59%) テスラ<TSLA> 909.77(+4.11 +0.45%) メタ・プラットフォームズ<FB> 241.01(-82.00 -25.39%) AMD<AMD> 121.36(-1.41 -1.14%) エヌビディア<NVDA> 242.38(-10.04 -3.98%) ツイッター<TWTR> 34.37(-2.14 -5.86%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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