株価指数先物【寄り前コメント】 短期売買中心のなか、2万6800円近辺では短期的なリバウンドを狙ったロングスタンスも

配信元:株探
著者:Kabutan
大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 26880 -280 (-1.03%)
TOPIX先物 1910.0 -17.0 (-0.88%)
シカゴ日経平均先物 26880 -280
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 17日の米国市場はNYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が下落。ウクライナ情勢が緊迫化するなか、バイデン米大統領はロシアによるウクライナ侵攻について「今後数日中に起こると思う」と述べた。外交による事態の解決は可能とするが、これを受けてリスク回避の売りが強まった。大型テック株のほか、景気敏感株など幅広い銘柄が売られた。また、エヌビディアが7%を超える下落となるなど、SOX指数の構成銘柄は全面安だった。S&P業種別指数は食品・生活必需品小売、家庭用品・パーソナル用品、食品・飲料・タバコが上昇する一方、自動車・同部品、半導体・同製造装置、メディアが下落。

 シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、日中大阪比280円安の2万6880円で取引を終えた。日経225先物(3月限)のナイトセッションは日中比60円高の2万7220円で始まり、一時2万7320円まで買われる場面があった。買い一巡後は軟化し、2万7100円~2万7200円と日中終値を挟んだ保ち合いを継続。ただし、米国市場の取引開始後に下放れると、終盤にかけて2万6860円まで下げ幅を広げ、2万6880円とナイトセッションの安値圏で取引を終えた。

 日経225先物は、シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、ギャップスタートになりそうだ。続落で16日の大幅反発を帳消しにする格好となると見られ、荒い値動きからレバETFなどの調整売りも警戒される。チャート上では切り下がる25日移動平均線に上値を抑えられる一方で、2万7000円水準での底堅さが見られていた。2万7000円割れから15日につけた安値2万6700円(ナイトセッションを含む)に接近する局面においては、短期筋の売り仕掛け的なショートが強まりやすい点には注意しておきたい。

 ただし、薄商いのなかでの荒い値動きであり、基本は短期筋の商いが中心であり、下値の堅さが意識される局面では、ショートカバーの動きも速いだろう。戻り売りスタンスになると見られるが、2万6800円近辺では短期的なリバウンドを狙ったロングスタンスを想定。VIX指数は28.11に上昇したが、主要指数が大幅に下落するなかで30.00を超えてこなかったため、リスク回避ムードはそれほど高まらないだろう。

 昨日のNT倍率は先物中心限月で14.09倍に上昇した。直近の14.00倍割れからのリバランスの動きを見せていたが、本日のところは戻り一巡からのNTショートの動きになりそうだ。

株探ニュース

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