株価指数先物【寄り前コメント】 NTショート(日経225先物売り・TOPIX先物買い)によるスプレッドを狙ったトレードが有効

配信元:株探
著者:Kabutan
大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 26650 +220 (+0.83%)
TOPIX先物 1893.0 +11.5 (+0.61%)
シカゴ日経平均先物 26320 -100
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 23日の米国市場はNYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が下落。ウクライナが非常事態宣言を発令する方針を決めたほか、24日に予定されていた米ロ外相会談が中止になるなど、ウクライナ情勢を巡る不透明感が続いており、リスク回避から幅広い銘柄に売りが膨らんだ。NYダウは5営業日続落し2021年3月以来、11カ月ぶりの安値水準まで下落。S&P業種別指数はエネルギーのみが上昇する一方で、自動車・同部品、小売、半導体・同製造装置の下げが目立った。

 シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は日中大阪比100円安の2万6330円で取引を終えた。22日取引終了後の日経225先物(3月限)のナイトセッションは日中比60円安の2万6370円で始まり、直後につけた2万6360円を安値に反転。日中で500円を超える下落だったこともあって自律反発の動きが優勢となり、取引半ばには一時2万6920円まで買われる場面が見られた。ただし、取引終盤にかけて戻り売りに押され上昇幅を縮めると、2万6650円で取引を終えた。

 日経225先物は、シカゴ先物にサヤ寄せし売り優勢のスタートになりそうだ。ナイトセッションで自律反発を見せていただけに、改めて売り直される展開から下へのバイアスが強まりそうである。1月27日につけた直近安値2万6020円(ナイトセッションを含む)が意識されてくるため、戻り売りスタンスになろう。

 また、チャート上では25日移動平均線に上値を抑えられているが、同線からのカイ離が広がってきたほか、直近では5日線に上値を抑えられるなど上値抵抗線が切り下がってきており、リバウンドを狙った動きは強まりづらい。目先は1月安値との2点底を想定した2万6000円~2万6500円辺りでのレンジ推移になりそうだ。

 VIX指数は31.02に上昇した。これまで30.00に乗せてきた場面はあったが、終値で30.00を上回ってきたのは1月27日以来となる。目先的なピークが近づいてきたと見る向きもありそうだが、リスクは取りづらい状況だろう。

 なお、22日のNT倍率は先物中心限月で14.04倍に低下し、一時13.99倍をつけている。ポジションを傾けづらい需給状況が継続しており、引き続きNTショート(日経225先物売り・TOPIX先物買い)によるスプレッドを狙ったトレードが有効になりそうだ。

株探ニュース

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