東京金 大戦回避で売り優勢だが、安全資産には追い風ばかり

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
東京時間10:26現在
東京金先物FEB 23月限(TOCOM)
1グラム=7100.00(-20.00 -0.28%)
NY金先物APR 22月限(COMEX)(時間外取引)
1オンス=1916.00(-10.30 -0.53%)
※東京金先物は5分程度の遅れ

 金先限は下落。過去最高水準を更新した後は利益確定の売りに押されている。ロシアがウクライナへ軍事侵攻したものの、米国を中心とした西側各国は武力衝突を選ばなかったことが安全資産である金の重しとなった。NATO事務総長は部隊の派遣を否定している。

 ただ、信用の基盤が失われたことから、ロシアやロシアが掌握するウクライナからコモディティが以前と同様に流通する可能性は低く、世界的なインフレ高進は避けられない見通し。景気見通しが不透明でも、主要国の中銀は利上げで物価上昇率を抑制するしかなく、消費者にはインフレのほか、金利上昇が重しとなる。莫大なコロナ対策支出を穴埋めするための国民負担の増加も避けられない。逃避的な金需要は衰えないとみられている。

 

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