メタが決算受け大幅高 アクティブユーザー数の伸び回復にひとまず安心感=米国株個別

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 メタ・プラットフォームズ<FB>が前日引け後に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ただ、第2四半期のガイダンスでは予想を下回る売上高見通しを示している。

 ただ、株価は大幅高。アクティブユーザー数は予想範囲内ではあったものの、第4四半期の減少から伸びを回復したことで安心感が広がっている。TikTokといった新しいサイトに関心が集まる中で、アクティブユーザー数が失速しつつあるとの懸念が払しょくされた可能性がある。

 しかし、同社の課題はなお多い。ザッカーバーグCEOは、TikTokが若いユーザーの関心獲得で重大な競争相手になっていることを認めているほか、アップル<AAPL>のアイフォーンのプラバシー規則変更で、ユーザーへのターゲティング広告提供能力が損なわれている。同CEOはまた、拡張現実(AR)と仮想現実(VR)テクノロジー構築を進める「リアリティ・ラボ」部門が事業に大きく貢献するのは数年先になるとの認識を改めて示したほか、VR向け新型ヘッドセットの「プロジェクト・カンブリア」を年内に投入する計画も明らかにした。

 アナリストからは、事前のハードルがかなり下がっていた分、今回の決算は安心感に繋がったとの指摘の半面、今回の決算を受けて目標株価を引き下げる動きも相次いでいる。

(1-3月・第1四半期)
・1株利益(調整後):2.72ドル(予想:2.56ドル)
・売上高:279.1億ドル(予想:282.4億ドル)
  広告収入:270.0億ドル(予想:274.8億ドル)
・営業利益率:31%(予想:29.8%)
・月間アクティブユーザー:29.4億人(予想:29.5億人)
・1日アクティブユーザー:19.6億人(予想:19.4億人)
・広告インプレッション数:+15%(予想:+12.8%)
・平均広告単価:-8%(予想:-4.2%)

(4-6月・第1四半期見通し)
・売上高:280~300億ドル(予想:307.4億ドル)

(通期見通し)
・総費用:870~920億ドル(従来:900~950億ドル)(予想:914億ドル)
・設備投資:290~340億ドル(予想:295億ドル)

(NY時間09:38)
メタ・プラットフォームズ<FB> 203.58(+28.63 +16.36%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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