NY株式24日(NY時間15:37) ダウ平均 31949.60(+69.36 +0.22%) ナスダック 11283.52(-251.75 -2.18%) CME日経平均先物 26645(大証終比:-95 -0.36%) NY時間の終盤に入ってダウ平均はプラスに転じている。きょうのNY株式市場でダウ平均は反落して始まり、下げ幅は一時500ドルを超える場面も見られた。底打ち接近への期待感が一部から出ており、前日の米株式市場は大幅高となっていたが、その流れを維持できずに始まった。 FRBの引き締めが成長を阻害するとの懸念から、弱気相場の瀬戸際から引き戻されつつあった矢先の下落となっている。米大手金融からはFRBが引き締めに終止符を打つ前に米株はさらに下落する可能性があるとの指摘も出ていた。 期待感と警戒感が入り混じる中で、米株式市場は乱高下を続けているが、きょうはIT・ハイテク株が下げを先導。前日引け後にスナップチャットを運営するスナップ<SNAP>が第2四半期のガイダンスを下方修正したことに敏感に反応した模様。スナップはマクロ環境悪化による広告市場の減速を指摘していた。メタ<FB>やピンタレスト<PINS>など広告収入に依存する大手IT企業は軒並み下落。ナスダックは一時3%を超える大幅安となった。 一方で市場の底打ちへの期待も根強く、後半にはエネルギーや医薬品、通信、ディフェンシブ銘柄などに買い戻しが入った。決算を受けて冴えない動きが続いていた小売株の一角が下げ止まったこともサポート。半面、この日発表の米新築住宅販売件数が弱い内容となったことで住宅建設株が下落。 ズーム・ビデオ<ZM>が決算を受け上昇。パンデミックのブームを超えて同社が成長を維持する方法を見出したことを示唆していた。 リチウムなどを手掛ける特殊化学品のアルベマール<ALB>が上昇。前日引け後に通期のガイダンスを上方修正した。リチウム価格の上昇が要因としている。 フィットネス用品のノーチラス<NLS>が決算を受け大幅安。予想を大きく下回る第1四半期の売上高見通しを示したほか、通期の売上高見通しも予想を下回った。 バイオ医薬品のインミューン・バイオ<INMB>が大幅安。アルツハイマー病患者を対象とした「XPro」の臨床試験(第2フェーズ)開始に向けた申請をFDAが保留としたことが嫌気されている。 アパレルメーカーのアバクロンビー&フィッチ<ANF>が決算を受け大幅安。1株損益は予想外の赤字となった。運賃と原材料コストが圧迫。ガイダンスも公表し、第2四半期の売上高は中国のロックダウンやインフレの悪影響で1桁台前半の減少を見込んでいるほか、通期の売上高については従来の見通しを下方修正した。 スナップ<SNAP> 12.79(-9.69 -43.10%) ズーム・ビデオ<ZM> 95.32(+5.99 +6.71%) ピンタレスト<PINS> 17.15(-5.45 -24.10%) アルベマール<ALB> 244.75(+1.81 +0.74%) ノーチラス<NLS> 2.03(-0.49 -19.32%) インミューン・バイオ<INMB> 5.36(-1.91 -26.27%) アバクロンビー<ANF> 18.60(-8.13 -30.42%) アップル<AAPL> 140.52(-2.59 -1.81%) マイクロソフト<MSFT> 260.74(+0.09 +0.03%) アマゾン<AMZN> 2093.45(-57.69 -2.68%) アルファベットC<GOOG> 2125.50(-107.83 -4.83%) テスラ<TSLA> 631.75(-43.15 -6.39%) メタ・プラットフォームズ<FB> 181.73(-14.50 -7.39%) AMD<AMD> 91.59(-3.49 -3.67%) エヌビディア<NVDA> 162.37(-6.61 -3.91%) ツイッター<TWTR> 35.89(-1.97 -5.20%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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