大阪9月限ナイトセッション 日経225先物 27690 -200 (-0.71%) TOPIX先物 1936.5 -21.0 (-1.07%) シカゴ日経平均先物 27640 -250 (注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比) 22日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が下落。S&Pグローバルが発表した7月の総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は47.5と好不況の分かれ目になる50を割り込んだ。ユーロ圏の同総合PMIも49.4と50を下回るなど、欧米の景気悪化を示す経済統計の発表を受けて売りが先行した。また、前日の取引終了後に予想を下回る決算を発表したスナップは4割近く急落し、大型テック株やハイテク株に売りが広がった。S&P500業種別指数は、公益事業、家庭用品・パーソナル用品、不動産が上昇する一方で、メディア、電気通信サービス、半導体・同製造装置が下落。 シカゴ日経平均先物(9月限)清算値は、日中大阪比250円安の2万7640円で終えた。日経225先物(9月限)のナイトセッションは日中比20円高の2万7910円で始まり、一時2万7950円まで買われた後は、2万7850円~2万7950円と日中終値を挟んで保ち合いを継続。米国市場の取引開始後に一気に2万7800円を割り込み、2万7700円辺りで売り買いが交錯する局面が見られたものの下げ止まらず、一時2万7560円まで売られた。終盤にかけてショートカバーや押し目待ちのロングが入り下げ幅を縮め、2万7690円で取引を終えた。 日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り優勢で始まることになりそうだ。急ピッチの上昇に対する過熱感が意識されていたほか、200日移動平均線を突破し、52週線もクリアして節目の2万8000円に接近したこともあり、いったんは達成感が意識されやすい水準だろう。また、スナップの急落も、時間外の下落で先週の段階である程度は織り込まれていたことでもあり、日経225先物について想定内の一服との見方に向かわせそうだ。 5日線が位置する2万7590円水準やオプション権利行使価格の2万7500円を支持線とした底堅さを見極めたいところである。そのため、権利行使価格の2万7500円~2万7875円辺りのレンジ推移を想定しておきたい。今週は米国で大型テック株の決算発表が予定されているほか、国内でも指数インパクトの大きい値がさ株の決算発表が控えているため、個別企業の決算内容を見極めながらの相場展開となる。米連邦公開市場委員会(FOMC)については1%利上げ観測は後退しており、0.75%の利上げは織り込まれているため、過度に警戒感が強まることはなさそうだ。 また、VIX指数は低下傾向を継続しており、先週末には一時22.41と4月下旬以来の水準まで低下する場面も見られた。ショートを仕掛けづらい一方で、調整局面での押し目買い意欲は強そうである。そのほか、先週のNT倍率は先物中心限月で14.24倍だった。一時14.28倍まで上昇しており、6月27日の戻り高値14.27倍を上回ってきた。米テック株の下落影響により本日はNT倍率の低下が見込まれるが、6月6日につけた14.42倍を意識したトレンド形成のなか、NTロングによるスプレッド狙いのポジションを組成する動きが入りやすいだろう。 株探ニュース
有望株(銘柄)の発掘・選択をサポートするサイトです。株価 ニュース 決算 テーマや企業情報などが満載。 株価変動要因となる情報や株式の売買タイミングに役立つ情報、迅速な投資判断ができる仕組みを提供します。