大阪9月限 日経225先物 27670 -330 (-1.17%) TOPIX先物 1930.0 -30.5 (-1.55%) 日経225先物(9月限)は前日比330円安の2万7670円で取引を終了。寄り付きは2万7850円とシカゴ日経平均先物(2万7885円)にサヤ寄せする格好から売り先行で始まった。開始直後につけた2万7860円を高値に軟化し、前場半ばには5日移動平均線が位置するオプション権利行使価格の2万7750円を割り込むと、前引けにかけて一時2万7510円まで下落幅を広げる場面もあった。後場は下げ渋る動きを見せたものの、リスク回避姿勢が強まる局面でロングの解消と見られる売りが継続する一方で、ショートカバーを狙った動きは限られ、2万7600円を挟んだ狭いレンジでの保ち合いが継続した。 ペロシ米下院議長が台湾を訪問する見通しと伝わるなか、米中間の地政学リスクを警戒した動きとなった。為替市場では相対的に安全な通貨とされる円を買う動きが広がり、ドル円は1ドル=130円台半ばと朝方から1円程度の円高・ドル安に振れる場面もあった。これにより日米金利差を狙ったトレードを解消する動きが意識されるなか、利益確定の売りを強める格好となったようだ。 日経225先物は7月下旬以降の保ち合いレンジである2万7500円~2万8000円の下限まで調整した格好である。後場は権利行使価格の2万7500円~2万7675円辺りでのこう着だった。節目の2万8000円からの上値の重さも意識されていたこともあり、直近の保ち合いレンジの下限レベルまでの調整は許容範囲といったところであろう。 ただし、2万7500円水準を明確に下回ってくるようだと、一段とポジションを解消する動きのほか、需給悪化を狙ったショートも入りやすくなるため、まずは米国市場の底堅さを見極めたいところだ。グローベックスの米株先物はNYダウが100ドル、ナスダック100先物は80ポイント程度の下落で推移しており、東京市場はやや過剰反応を見せていた。 足元では決算発表がピークを迎えるなか、ポジションを傾けづらい状況でもあり、リスクヘッジを考慮したスプレッド狙いの動きに向かいやすいと考えられる。なお、NT倍率は先物中心限月で14.33倍に上昇した。東証プライムの9割近い銘柄が下落しており、TOPIX型の弱い動きによって、NTロングによるスプレッド狙いの動きが入りやすいだろう。 手口面では、日経225先物はモルガンSが810枚、野村が750枚、BNPパリバが750枚、JPモルガンが730枚程度の売り越しに対して、ABNアムロが1620枚、バークレイズが1450枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はJPモルガンが5790枚、ドイツが1230枚、ゴールドマンが1210枚程度の売り越しに対して、ソジェンが3750枚、BNPパリバが2020枚、UBSが1200枚程度の買い越しだった。 株探ニュース
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