東京株式(大引け)=147円高、急速な円安を背景に主力大型株に買い戻し

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 3日の東京株式市場は、主力大型株に買いが集まり日経平均株価は反発。朝方に200円以上上昇する場面もあったが、買い一巡後は伸び悩んだ。

 大引けの日経平均株価は前営業日比147円17銭高の2万7741円90銭と反発。プライム市場の売買高概算は11億7660万株、売買代金概算は2兆9200億円。値上がり銘柄数は683、対して値下がり銘柄数は1074、変わらずは81銘柄だった。

 きょうの東京市場は、前日の米国株市場でNYダウが400ドルあまりの急落をみせたにもかかわらず、日経平均が頑強な値動きを示した。前日に400円あまりの下落をみせていたことで、きょうはそのショートカバーが入り浮揚力が働いた。米長期金利の急上昇を背景に外国為替市場でドルを買い戻す動きが活発化し、一時1ドル=133円台後半まで円安が進んだことで、これが主力ハイテク株などにポジティブ材料となった。個別株は決算絡みで明暗を分ける展開だが、中小型株は値を下げる銘柄も目立った。大型株についても、今週末に7月の米雇用統計の発表を控え、FRB高官のタカ派発言なども相次いでいることから、上値を積極的に買い進む動きはみられなかった。値下がり銘柄数は1000を超え値上がり数を大きく上回っている。

 個別では、レーザーテック<6920>が上昇、東京エレクトロン<8035>も高い。ファーストリテイリング<9983>も活況商いのなか水準を切り上げた。ダイキン工業<6367>が買い人気、日本電産<6594>、三菱商事<8058>なども上昇した。サンリオ<8136>も大きく上値を追った。イリソ電子工業<6908>は一時値幅制限いっぱいに買われ値上がり率トップ。オーバル<7727>もストップ高となった。IMAGICA GROUP<6879>が急騰、飯野海運<9119>も値を飛ばした。

 半面、任天堂<7974>が売りに押された。決算発表を受けて川崎汽船<9107>が後場に売られ、日本郵船<9101>も値を消した。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも軟調。イー・ガーディアン<6050>が急落、ダイヘン<6622>、ユー・エス・エス<4732>、ケーズホールディングス<8282>などが大幅安。FOOD & LIFE COMPANIES<3563>は商い活況の中も大きく下値を探る展開に。

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