AMDが決算受け下落 PCとゲーム需要を懸念し、冴えない見通しを示す=米国株個別

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 AMD<AMD>が下落。前日引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想範囲内に留まったほか、ガイダンスも公表し、第3四半期、通期とも予想を下回る見通しを示した。インテルに対抗して市場シェアを拡大させてはいるものの、PC需要の急落を相殺できていないことが示された格好。

 同社のスーCEOは、「成長を続けるためにPC市場の拡大は必要ない。弊社はインテルに対して前進を続け、新しいサーバーチップから恩恵を受けているからだ」と述べていた。しかし、本日の決算は同社にとって依然として最大市場であるPC業界の低迷の影響から完全に免れているわけではないことが示されている。 

 アナリストからは、PC部門が低迷する一方で、データセンター部門と組み込みの部門は引き続き好調。PCとゲーム需要の減速を考慮し、第3四半期の冴えないガイダンスを示したが、サーバーの継続的な市場シェア拡大と新製品投入が下期の成長を牽引すると期待されるとの見解も聞かれた。

(4-6月・第2四半期)
・1株利益(調整後):1.05ドル(予想:1.05ドル)
・売上高:65.5億ドル(予想:65.3億ドル)
・粗利益率(調整後):54.0%(予想:54.0%)
・営業利益率(調整後):30%(予想:29.8%)
・FCF:9.06億ドル(予想:18.8億ドル)

(7-9月・第3四半期見通し)
・売上高:65~69億ドル(予想:68.1億ドル)
・粗利益率(調整後):54.0%(予想:54.2%)

(通期見通し)
・売上高:260~266億ドル(従来:263億ドル)(予想:262.2億ドル)
・粗利益率(調整後):54.0%(予想:53.9%)

(NY時間09:40)
AMD<AMD> 96.95(-2.34 -2.36%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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