大阪12月限ナイトセッション 日経225先物 28360 +100 (+0.35%) TOPIX先物 1962.0 +4.0 (+0.20%) シカゴ日経平均先物 28330 +70 (注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比) 12日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。今月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.75%利上げを織り込む一方で、13日に発表される8月の米消費者物価指数(CPI)を控え、インフレはピークアウトを示すとの期待から買い戻しが続いた。また、ニューヨーク連銀が発表した8月の消費者調査で、期待インフレが大幅に低下したことも買いを支える格好となった。S&P500業種別指数はすべてのセクターが上昇し、テクノロジー・ハード・機器、エネルギー、自動車・同部品、小売、耐久消費財・アパレルの強さが目立った。 シカゴ日経平均先物(12月限)清算値は、日中大阪比70円高の2万8330円で終えた。日経225先物(12月限)のナイトセッションは日中比60円高の2万8320円で始まり、米国市場の取引開始後には一時2万8430円まで買われる場面が見られた。買い一巡後は利食い優勢のなかで2万8290円まで上げ幅を縮めたものの、終盤にかけて2万8310円~2万8360円での底堅い値動きとなり、2万8360円で取引を終えた。 日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買いが先行することになろう。ただし、ボリンジャーバンドの+1σが位置する節目の2万8500円に接近していることもあり、利益を確定する動きが次第に強まる可能性はありそうだ。センチメントは改善傾向にあるものの、米CPIの発表を控え、いったんはポジションを圧縮する動きも出やすいだろう。ただし、昨日はクレディスイス経由によるショートカバーと見られる買いも見られており、底堅さは意識されやすく、FOMC通過後のアク抜けを想定した押し目狙いのロングスタンスになりそうだ。そのため、オプション権利行使価格の2万8250円~2万8500円辺りでのレンジを想定する。 また、米国ではアップルが3.8%の上昇でNYダウをけん引する格好だった。新型「iPhone14」の需要が強いとの見方から買われており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の一角には支援材料になろう。ただし、SOX指数は上昇したものの、テラダイン 、アドバンスト・マイクロ・デバイシズ 、ラティスセミコンダクター 、ラムリサーチ は弱く、高安まちまちだったことから強弱感が対立しやすい。 VIX指数は23.87に上昇した。25日移動平均線水準まで下げてきたことで、反発しやすいタイミングである。心理的な節目の25.00を下回っていることからリスクオフには向かわないものの、利食いは入りやすいと考えられる。なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.43倍に上昇し、上値抵抗線として意識されていた25日線を突破してきた。同線が位置する14.41倍辺りで底堅さを見せてくるようだと、NTロングの動きを強めてくる可能性があるだろう。特にCPIの発表を控えてポジションは傾けづらくなるため、ヘッジを考慮したスプレッド対応としてNTロングの動きが入りやすいと考えられる。 株探ニュース
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