株価指数先物【引け後コメント】 自律反発の局面では、戻り売りスタンスでのショートに

配信元:株探
著者:Kabutan
大阪12月限
日経225先物 26200 -830 (-3.07%)
TOPIX先物 1844.0 -56.5 (-2.97%)

 日経225先物(12月限)は前日比830円安の2万6200円で取引を終了。寄り付きは2万6420円と、シカゴ日経平均先物(2万6415円)にサヤ寄せする格好から売り先行で始まった。現物の寄り付き直後には2万6510円まで下落幅を縮めたものの、押し目狙いのロングの動きは限られた。その後、前場半ばには2万6280円まで下落幅を広げ、ランチタイムは2万6300円水準でのこう着の強い値動きを継続。ただし、後場半ばにかけてグローベックスの米株先物が下落幅を広げるなか、日経225先物はナイトセッションでつけた安値(2万6250円)を割り込み、一時2万6190円まで売られた。終盤にかけても安値圏での推移を継続し、2万6200円で取引を終えた。

 前場半ば以降は底堅い値動きを見せていたものの、後場に入り下値を切り下げており、手掛けづらさが窺える。グローベックスの米株先物が小幅ながら一時プラスに転じてきたほか、売り先行で始まったドイツDAX指数もプラス圏を回復しているため、ナイトセッションでは先週の下落に対する自律反発の動きが期待される。また、英国市場も下げ渋りを見せてくるようであれば、ひとまず落ち着きを見せてくるだろう。

 ただし、世界的な景気減速懸念は強く、ポジションを積み増してくる流れは考えづらい。今週は9月末の権利落ち後は月末にかけてヘッジ対応の先物買いのリバランスが需給面での下支えとなる一方で、日経平均構成銘柄の定期入れ替えに伴う需給も発生する。新規採用銘柄組み入れのため、除外銘柄売りのほか、他の構成銘柄への売りも想定されることから、自律反発の局面では、戻り売りスタンスでのショートに向かわせよう。

 なお、NT倍率は先物中心限月で14.20倍だった。朝方に14.16倍まで低下した後は下げ渋りを見せており、ボリンジャーバンドの-2σ水準で推移。指数インパクトの大きい東京エレクトロン <8035> [東証P]が4%を超える下落で年初来安値を更新するなか、NT倍率は下向きのトレンドが警戒されやすいところではある。一方で、ボリンジャーバンドの-2σ水準での底堅さから、NTショートのリバランスに伴うNTロングの動きが意識されやすい。

 手口面では、日経225先物はJPモルガンが1620枚、クレディスイスが1340枚、野村が1040枚程度の売り越しに対して、ABNアムロが5150枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はUBSが3890枚、JPモルガンが3090枚、BofAが1720枚、ドイツが1260枚程度の売り越しに対して、ソジェンが5300枚、BNPパリバが1770枚、ゴールドマンが1570枚程度の買い越しだった。ABNアムロ、ソジェンの買い越しは、裁定解消(現物売り・先物買い)による商いと見られる。

株探ニュース

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