株価指数先物【引け後コメント】 底固めを経てボリンジャーバンド-1σが位置する2万6500円辺りにターゲット切り上がるか

配信元:株探
著者:Kabutan
大阪12月限
日経225先物 26230 +220 (+0.84%)
TOPIX先物 1848.0 +5.5 (+0.29%)

 日経225先物(12月限)は前日比220円高の2万6230円で取引を終了。寄り付きは2万5850円と、シカゴ日経平均先物(2万5930円)を下回って始まり、現物の寄り付き直後には一時2万5610円まで下げ幅を広げ、約3カ月ぶりの安値水準まで調整した。売り一巡後は2万5610円~2万5680円辺りで下げ渋り、前場半ば辺りからリバウンドの動きを強め、前場終盤にかけて2万6140円まで買われた。後場は2万6000円~2万6130円辺りでこう着したが、終盤にかけてこのレンジを上放れると、一時2万6250円まで上げ幅を広げた。

 日経225先物は、オプション権利行使価格の2万5625円~2万6250円辺りでの推移となり、朝方に2万5610円まで下落した後のリバウンドでは、短期のショートカバーに加え、年金基金などの実需買いも入ったと見られる。前引けにかけての2万6000円回復で短期筋のショートカバーは一巡したと見られ、後場終盤にかけての強い動きは年金など実需の買いといったところであろう。このほか、英政府が金融市場の混乱を招いた所得税減税案について白紙に戻す見通し、との一部報道に買いで反応したとの見方もされていた。

 日経225先物は2万6000円を上回ってきたため、オプション権利行使価格の2万6000円~2万6250円辺りのレンジが意識されそうだ。まずは週明けの米国市場の動向を見極めたいところだが、2万6000円水準を固めてくるようだと、ボリンジャーバンドの-1σが位置する2万6500円辺りを目先的なターゲットにレンジが切り上がりそうだ。2万6000円~2万6500円辺りで累積出来高が積み上がっているのに対して、9月26日の急落によって、2万6500円~2万7000円のレンジは真空地帯である。2万6500円辺りまでは強弱感が対立するものの、これをクリアしてくるようだと、需給状況は転換しやすいと見ておきたい。

 NT倍率は先物中心限月で14.19倍に上昇した。朝方に14.05倍辺りまで低下する場面も見られたが、東京エレクトロン <8035> [東証P]やアドバンテスト <6857> [東証P]など指数インパクトの大きい値がさハイテク株が売り一巡後にプラスに転じたことで、日経平均型優位の動きとなり、NT倍率は一時14.20倍まで上昇した。下向きのトレンドではあるものの、ボリンジャーバンドの-2σを突破し、-1σ水準までリバウンドを見せてきた。9月半ば以降は切り下がる-1σと-2σとのレンジ内で推移しているため、-1σをクリアしてくるようだと、シグナル転換から25日移動平均線が位置する14.30倍辺りが意識されよう。

 手口面では、日経225先物はJPモルガンが1240枚、モルガンSが790枚程度の売り越しに対して、野村が1490枚、BofAが790枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はゴールドマンが2670枚、JPモルガンが930枚、モルガンSが900枚程度の売り越しに対して、三菱UFJが1080枚、野村が970枚、BNPパリバが950枚程度の買い越しだった。

株探ニュース

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