NY株式20日(NY時間15:47) ダウ平均 30341.53(-82.28 -0.27%) ナスダック 10607.65(-72.86 -0.68%) CME日経平均先物 26980(大証終比:-20 -0.07%) NY時間の終盤に入って、ダウ平均は下げに転じている。きょうのNY株式市場でダウ平均は反発して始まり、一時400ドル近く上昇する場面も見られた。インフレやFRBのタカ派姿勢、そして、リセッション(景気後退)への警戒感は変わらないものの、市場は足元の決算に焦点を合わせているようだ。 取引開始前までにテスラ<TSLA>やIBM<IBM>、AT&T<T>の決算が発表になっていたが、テスラはネガティブな反応を見せていたものの、IBMやAT&Tは好反応を見せている。決算が市場が警戒したほど悪くはないのではとの期待感も出ている模様。 ただ、高利回りの環境下で上昇を維持できるかどうかには懐疑的な見方が根強い中、次第に戻り売りに押される展開。市場からは、「中央銀行の引き締め期待は高まる一方で、今後も大きな上昇と下降が続くだろう。マクロ経済への逆風は依然として強く、中央銀行が金融を引き締めれば、業績にひびが入る可能性が高い。引き続き戻り待ちの売りのスタンスに変化はない」といった声も聞かれた。 テスラ<TSLA>が決算を受け下落。1株利益は予想を上回ったものの、売上高は予想を下回った。ドル高の進行に加え、生産と配送のボトルネック、そして、新工場での生産が予想より遅れたことによるコスト増を理由に挙げた。 IBM<IBM>が決算を受け上昇。ソフトウェア、メインフレームコンピュータ、ハイブリッドクラウドサービスに対する需要が堅調だった。 AT&T<T>が決算を受け上昇。携帯加入者の伸びが予想を上回った。 半導体製造装置のラムリサーチ<LRCX>が決算を受け上昇。売上高が50億ドルを超え、過去最高を記録した。 カジノのラスベガス・サンズ<LVS>が決算を受け上昇。マカオには不透明感が残る一方で、シンガポールのマリナ・ベイ・サンズを高く評価されている。 損害保険のオールステート<ALL>が決算を受け大幅安。ハリケーン「イアン」に伴う影響で、保険損害が7.63億ドルに膨らんだ。 潤滑剤や手洗い用洗剤を製造するWD-40<WDFC>が決算を受け大幅安。1株利益、売上高とも予想を下回った。23年度の通期見通しも公表し、予想を下回る1株利益の見通しを示した。 医療、工業用の専門器具メーカーのダナハー<DHR>が下落。決算は良好だったものの、アナリストが同社のバイオプロセスの見通しと受注に関する混乱への懸念を指摘した。 IBM<IBM> 128.45(+5.94 +4.85%) AT&T<T> 16.73(+1.19 +7.63%) ラムリサーチ<LRCX> 354.74(+24.66 +7.47%) ラスベガス・サンズ<LVS> 37.48(+1.88 +5.28%) オールステート<ALL> 118.06(-17.09 -12.65%) WD-40<WDFC> 151.65(-19.18 -11.23%) ダナハー<DHR> 244.01(-13.88 -5.38%) アップル<AAPL> 143.36(-0.50 -0.35%) マイクロソフト<MSFT> 235.90(-0.58 -0.24%) アマゾン<AMZN> 115.31(+0.24 +0.21%) アルファベットC<GOOG> 100.43(+0.14 +0.14%) テスラ<TSLA> 207.07(-14.98 -6.74%) メタ・プラットフォームズ<META> 131.88(-1.35 -1.01%) AMD<AMD> 57.65(+0.42 +0.73%) エヌビディア<NVDA> 121.73(+1.22 +1.01%) ツイッター<TWTR> 52.59(+0.76 +1.46%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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