東京株式(大引け)=116円安と続落、買い手控えで2万7000円割れ

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 21日の東京株式市場で日経平均株価は続落。米長期金利の上昇などが警戒されるなか、買い手控えられ全体相場は上値の重い展開が続いた。

 大引けの日経平均株価は前日比116円38銭安の2万6890円58銭。プライム市場の売買高概算は10億2666万株。売買代金概算は2兆5950億円となった。値上がり銘柄数は350と全体の約19%、値下がり銘柄数は1422、変わらずは65銘柄だった。

 前日の米株式市場では、米10年債利回りが2008年以来、14年ぶりに4.2%に上昇したことを受け、景気敏感株やハイテク株などが軟調となり、NYダウは続落した。これを受けた東京市場も軟調な展開となり、日経平均株価は4日ぶりに2万7000円を割り込んだ。週末で積極的な売買は見送られたほか、時間外取引の米10年債利回りが上昇基調を強めたことも警戒された。空運や電鉄などインバウンド関連株に利益確定売りが出た一方で半導体関連株などは底堅い値動きとなった。為替は一時1ドル=150円40銭台と1990年以来、32年ぶりの安値を更新した。

 個別銘柄では、ソフトバンクグループ<9984>やファーストリテイリング<9983>が安く、トヨタ自動車<7203>や任天堂<7974>、ソニーグループ<6758>、キーエンス<6861>が値を下げた。ダイキン工業<6367>やHOYA<7741>、リクルートホールディングス<6098>が軟調だった。インバウンド関連株では日本航空<9201>やANAホールディングス<9202>、JR東日本<9020>、JR東海<9022>が下落し、エイチ・アイ・エス<9603>が売られた。

 半面、決算内容が好感されたディスコ<6146>が急伸したほか、レーザーテック<6920>や東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>が買われるなど半導体関連株は値を上げた。ダブル・スコープ<6619>が急伸しメルカリ<4385>も堅調。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や商船三井<9104>、神戸物産<3038>、良品計画<7453>が上昇した。

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