大阪12月限 日経225先物 26960 +60 (+0.22%) TOPIX先物 1884.0 -1.5 (-0.07%) 日経225先物(12月限)は前日比60円高の2万6960円で取引を終了。寄り付きは2万7290円と、シカゴ日経平均先物(2万7110円)を上回り、買い先行で始まった。ただし、足元で抵抗線として意識されている75日移動平均線(2万7317円)水準では強弱感が対立し、2万7220円~2万7300円辺りで保ち合いを継続。前場半ばにつけた2万7310円を高値に、前引けにかけては2万7110円まで上げ幅を縮めた。また、中国の習近平主席3期目の政権が発足し、最高指導部を習派で固め権力を掌握したことが明らかになるなか、香港ハンセン指数の下落が不透明感につながり、後場の取引開始後には2万7000円水準に軟化した。その後は2万7000円~2万7080円辺りでこう着し、引けにかけて2万7000円を割り込み、2万6960円と本日の安値で取引を終えた。 先週末に米国市場が上昇した流れを手掛かりに、日経225先物は抵抗線として意識されていた75日線突破を試す動きも見られたが、香港市場の開始後に慎重姿勢が強まった。ハンセン指数が6%を超える下落で推移しているほか、朝方こそ堅調だったグローベックスの米株先物もマイナスに転じるなど、香港株安が重荷となった。結局のところ、日経225先物は25日線と75日線とのレンジ推移を継続するなか、タイミング待ちのスタンスになりそうだ。200日線が位置する2万6890円辺りでの底堅さは見られているため、節目の2万7000円を下回る水準では、その後のリバウンドを想定した押し目狙いのロングに向かわせよう。 NT倍率は先物中心限月で14.30倍に上昇した。一時14.35倍まで上昇した後は軟化する格好だったが、75日線を上回って推移した。東証33業種では不動産、陸運、小売の弱さが目立つ。リバランスの動きを強めたと見られ、ヘッジ対応を考慮したNTロングによる動きが入りやすいだろう。なお、日本電産 <6594> [東証P]が取引終了後に発表した2023年3月期第2四半期業績は、サプライズはないものの、コンセンサスを若干上回る進捗だった。通期予想を据え置いていることは安心感につながりそうだ。株価は年初来安値水準での推移から修正リバウンドを見せてくるようだと、相対的に出遅れているハイテクセクターへ見直しが波及することで、NTロングにシフトしそうだ。 手口面では、日経225先物はBofAが1940枚、ドイツが750枚、ソジェンが680枚程度の売り越しに対して、みずほが1300枚、JPモルガンが930枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はBofAが2170枚、ドイツが1660枚、バークレイズが920枚程度の売り越しに対して、ゴールデンクロスが1370枚、JPモルガンが700枚程度の買い越しだった。 株探ニュース
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