大阪12月限 日経225先物 28030 +70 (+0.25%) TOPIX先物 1967.0 +9.5 (+0.48%) 日経225先物(12月限)は前日比70円高の2万8030円で取引を終了。寄り付きは2万7990円と、シカゴ日経平均先物(2万7955円)を上回り、小幅ながら買い先行で始まった。現物の寄り付き直後に軟化し2万7890円まで下げる場面も見られたが、5日移動平均線にサポートされて切り返し、一時2万8000円を回復した。前場半ばには再び2万7900円まで売られたものの、香港ハンセン指数や台湾加権指数が強いリバウンドを見せ、グローベックスの米株先物も主要な指数先物がプラス圏で推移するなか、ショートを仕掛けづらくさせた。後場の取引開始直後に2万8040円まで買われたものの、積極的なロングの動きも限られ、終盤にかけては2万7980円~2万8030円辺りの非常に狭いレンジでの推移だった。 日経225先物は2万8000円を挟んで底堅い値動きだった。米国市場では10月の米卸売物価指数(PPI)の発表が予定されており、投資家の関心が集まりやすい。CPIに続きコア指数の減速が確認されれば、米連邦準備理事会(FRB)が利上げペースを緩める可能性が一段と高まるだろう。先週の大幅上昇でリバランスに伴うショートカバーはある程度進んだとみられるが、本日のこう着感の強い値動きを見ても積極的にポジションを傾ける動きはない。直近の調整で過熱感も和らいでおり、米PPIの内容次第ではリバウンドを強めてくる可能性もあり、改めてショートカバーに向かわせそうだ。 日経225先物は切り上がる25日線を支持線とした下値切り上げのトレンドを継続し、上値はボリンジャーバンドの+2σが上値抵抗として意識されている。+2σは2万8340円辺りで推移しており、緩やかな切り上がりを見せている。先週につけた高値2万8330円を捉えたとしても、+2σの切り上がりによって過熱感はさほど高まらないだろう。引き続き、調整を交えながらも+2σの切り上がりに沿ったリバウンドが意識されやすく、短期過熱感からのショートは避けておきたい。一方で、2万8000円割れから5日線水準までの調整では、その後のリバウンドを狙ったロングの動きに向かわせよう。 なお、NT倍率は先物中心限月で14.25倍だった。前日からは低下したものの、25日線を挟んで底堅さが見られていた。本日はメガバンクが強い値動きで推移するなど、TOPIX型優位の需給状況であったが、NTショートの動きはそれほど強まらなかった。アジア株高や米PPI通過後の先高期待を背景に、調整局面ではNTロングのポジション構築なども意識されてきそうだ。 手口面では、日経225先物は三菱UFJが630枚、ドイツが420枚程度の売り越しに対して、バークレイズが540枚、野村が520枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はソジェンが810枚、モルガンSが630枚、BNPパリバが310枚程度の売り越しに対して、JPモルガンが1190枚、ゴールドマンが1020枚程度の買い越しだった。 株探ニュース
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