大阪12月限 日経225先物 28040 +10 (+0.03%) TOPIX先物 1965.5 -1.5 (-0.07%) 日経225先物(12月限)は前日比10円高の2万8040円で取引を終了。寄り付きは2万7960円と、シカゴ日経平均先物(2万7985円)にサヤ寄せし、売り先行で始まった。直後に2万8000円をつけた後は下落幅を広げ、現物の取引開始30分後には一時2万7730円まで売られた。売り一巡後は2万7800円辺りで底固めの動きを見せ、前場終盤にかけてショートカバーが強まり、後場の取引開始後には一時2万8070円と上昇に転じ、朝方につけた高値を上回った。終盤にかけては2万7980円~2万8050円辺りのレンジで推移し、2万8040円と小幅ながらプラス圏で取引を終えた。 ロシア軍のものとみられるミサイルが北大西洋条約機構(NATO)加盟国であるポーランド東部に着弾したとの報道は、米国の取引時間中に伝わっていたが、東京市場で改めてアルゴリズムが発動したとみられるショートの動きだった。その後、ポーランドに着弾したミサイルは、ウクライナが迎撃で発射したものとの報道が伝わると、ショートカバーの動きに向かわせた。 ただし、ショートカバーを狙ったロングの動きは限られており、終盤にかけては2万8000円水準でのこう着だった。ポーランドに着弾したミサイルについては、今後の調査結果を待つことになりそうであり、積極的にポジションは取りづらくなる。とはいえ、NT倍率は先物中心限月で14.26倍と小幅に上昇した。米消費者物価指数(CPI)に続いて、10月の米卸売物価指数(PPI)も伸び率が予想を下回ったため、米連邦準備理事会(FRB)が利上げペースを緩めるとの期待が高まっている。米長期金利の低下によってこれまで売られていた米半導体株を買い戻す動きが強まり、東京市場にも波及する格好となって日経平均型が優位だった。 2万8000円処でこう着するなか、積極的にロングを傾けづらい状況ではあるものの、リバランスに伴うショートカバーが継続しており、ヘッジを考慮した形でのNTロングは意識されやすいとみられる。16日の米国市場では、エヌビディアの決算発表が予定されている。FRBによる積極的な利上げ観測や対中貿易摩擦、半導体業界の減速懸念などによって弱い値動きが続いていたこともあり、決算発表を機に底入れ期待が高まるようだと、よりNTロングの動きに向かわせよう。 手口面では、日経225先物はJPモルガンが550枚、ドイツが530枚、ゴールドマンが350枚程度の売り越しに対して、ABNアムロが1230枚、バークレイズが560枚、野村が390枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はBNPパリバが1310枚、バークレイズが1230枚、ソジェンが850枚程度の売り越しに対して、JPモルガンが3000枚、BofAが350枚程度の買い越しだった。 株探ニュース
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