大阪12月限 日経225先物 27980 -60 (-0.21%) TOPIX先物 1969.0 +3.5 (+0.17%) 日経225先物(12月限)は前日比60円安の2万7980円で取引を終了。寄り付きは2万7910円と、シカゴ日経平均先物(2万7920円)にサヤ寄せする形で、売り先行で始まった。その後、2万7890円まで売られたものの、前場半ばには買い戻しが入り2万8020円まで下落幅を縮める動きが見られた。ただし、その後はこう着感が強まり、2万7910円~2万7980円辺りの狭いレンジでの推移が続いた。 マイクロン・テクノロジーの生産削減計画が嫌気されて東京エレクトロン <8035> [東証P]など指数インパクトの大きい値がさハイテク株の弱い値動きが重荷となったが、東京エレクトロンは寄り付き直後に4万4580円まで売られた後は、概ね4万5000円を挟んでこう着。一方で、10月の訪日外国人旅行者数が49万8600人と前月から2.4倍に急増したことを手掛かりに、JR3社などの鉄道会社や空運2社といったインバウンド関連株が買われたこともあって、TOPIX型優位の展開だった。 これにより、NT倍率は先物中心限月で一時14.19倍まで低下する場面が見られた。その後はNTショートのリバランスから下げ渋る動きを見せていた。まずは米国市場でマイクロン・テクノロジーの影響が残っているかを見極めたいほか、エヌビディア の決算を受けた反応を確認したいところだ。また、17日はアプライドマテリアルズ の決算発表が予定されており、株価への反応が注目されよう。 なお、グローベックスの主要な米株先物はいずれもプラス圏で推移しているほか、香港ハンセン指数、台湾加権指数も下落幅を縮めている。米国市場に落ち着きが見られるようであれば、NTロングに向かいそうだ。米長期金利の上昇にはピークアウト観測が強まっているほか、米物価上昇も今後は伸びの鈍化が見込まれる。こうしたなかリバランスに伴うショートカバーが継続すると考えられ、下値の堅さは意識されているとみておきたい。 日経225先物は切り上がる25日移動平均線と75日線が交差するゴールデンクロスの発生が接近している。ボリンジャーバンドの+1σを中心とした、25日線と+2σとのレンジ推移が想定されよう。 手口面では、日経225先物は野村が490枚、JPモルガンが460枚程度の売り越しに対して、ABNアムロが1440枚程度の買い越しだった。ABNアムロは、裁定解消(先物買い・現物売り)による取引とみられる。TOPIX先物はUBSが510枚、野村が420枚程度の売り越しに対して、モルガンSが1130枚、バークレイズが650枚程度の買い越しだった。 株探ニュース
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