来年の世界経済は景気後退の見込み ただ、中銀の利下げの可能性は低い=NY為替

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 NY時間の午後に入ってドル円は下げ渋っているものの、135円台前半での推移となっている。この日発表になった米消費者物価指数(CPI)が予想を下回り、前回に引き続きインフレ鈍化を示したことで、発表後にドルは売りが強まった。ドル円も一時134円台まで急落。

 市場にはFRBの早期利上げ停止期待も出ているようだが、市場のリセッション(景気後退)への懸念は依然として根強い。来年の世界経済は米経済の減速とユーロ圏の景気後退に伴い、弱含みとなることが予想されるとの指摘も出ている。一方、中国経済はゼロコロナ規制の緩和を受けて立ち直り、昨年末以来初めて世界経済の弱さに有意義な対抗策を打ち出すことが期待されるという。

 また、インフレはピークに達した可能性があるが、中央銀行が来年に利下げを開始できるほど急速な低下はないと見ているようだ。FRBは春までに利上げを停止し、ECBと英中銀がそれに続く可能性もあるが、24年までに利下げを行う中銀はないとしている。

USD/JPY 135.41 EUR/USD 1.0615 GBP/USD 1.2366

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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