株価指数先物【引け後コメント】 重要イベント通過し、今後はCTAなど短期売買に振られやすくなる

配信元:株探
著者:Kabutan
大阪3月限
日経225先物 27960 -120 (-0.42%)
TOPIX先物 1967.0 -3.5 (-0.17%)

 日経225先物(3月限)は前日比120円安の2万7960円で取引を終了。寄り付きは2万7930円と、シカゴ日経平均先物(2万7890円)にサヤ寄せする形で売り先行で始まった。寄り付き付き直後につけた2万7920円を安値にショートカバーが優勢となり、前場半ばには上昇に転じた。ただし、ナイトセッションの高値(2万8110円)を超えられなかったため、ショートカバーを狙ったロングの動きは限られた。前場半ば以降はこう着感が強まり、後場に入っても2万8000円を挟んだ狭いレンジでの推移だった。

 日経225先物は米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を受けてナイトセッションで荒い値動きを見せていただけに、2万8110円をクリアしていれば、若干ながら景色が変わっていた可能性はあろう。反対に米国ではFOMCを前に大量のプット買いによってショートを仕掛ける動きも見られ、13日のVIX指数は一時25を超える場面も見られた。ただ、FOMC通過後は21台に低下したため、ショートカバーは一巡した可能性がある。今後、イベント通過にもかかわらずロングの動きが強まらないようだと、改めてショートを仕掛けてくる可能性もあろう。

 日経225先物は25日移動平均線水準での底堅さは見られたものの、同線を挟んでのこう着から上値抵抗に変わるようだと、オプション権利行使価格の2万7875円を試すとともに、その下の権利行使価格である2万7750円および2万7625円辺りを狙ったショートが入る可能性には注意しておきたい。米国の重要イベントが通過したことで、CTA(商品投資顧問)などが短期的に仕掛けてくる動きに振らされやすくなるため、オーバーシュート気味に調整する局面では、その後のリバウンドを狙ったロングでの対応になろう。

 手口面では、日経225先物は野村が560枚、バークレイズが450枚、ドイツが340枚程度の売り越しに対して、ABNアムロが1490枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はモルガンSが1650枚、ゴールドマンが920枚、ドイツが370枚程度の売り越しに対して、ソジェンが1470枚、シティが810枚、バークレイズが770枚程度の買い越しだった。

株探ニュース

このニュースの著者

Kabutan

有望株(銘柄)の発掘・選択をサポートするサイトです。株価 ニュース 決算 テーマや企業情報などが満載。 株価変動要因となる情報や株式の売買タイミングに役立つ情報、迅速な投資判断ができる仕組みを提供します。