きょうのNY為替市場はドルの買い戻しが強まっており、ドル円は137円半ばまで急上昇している。米株式市場でダウ平均が700ドル超急落しており、リスク回避のドル買い圧力も加わっていそうだ。 前日は、FOMCの結果とパウエル議長の会見を受けて目まぐるしい動きが見られた。FOMC委員の金利見通し(ドット・プロット)では、今回の利上げサイクルのターミナルレート(最終到達点)は23年に5.00-5.25%が示唆され、23年の利下げは想定していないことが示された。19名の委員のうち7名は5.25%よりも上の水準を予想していた。パウエル議長の会見でも「しばらくは制限的な政策スタンスが必要」と、これまで通りのタカ派姿勢を堅持していることが示された。 ただ、その時のドルの反応は、一旦買いが強まったものの、終盤に戻り売りに押されていた。きょうは改めてタカ派な印象を再確認しているのかもしれない。 今回の利上げサイクルも8合目まで来ており、来年から頂上をアタックという段階に入るのであろう。これまでのような加速度的な登りではなく、歩みを短くして慎重にアプローチして行くものと思われる。来年の利上げスピードは0.50%ポイントもしくは通常の0.25%ポイントに戻るとみられているようだ。 USD/JPY 137.66 EUR/JPY 146.26 GBP/JPY 168.26 AUD/JPY 92.37 ※前日のニュースで一部、FOMC委員の金利見通し(ドット・プロット)の23年末の中央値を5.175%と表記していました。正しくは5.125%です。お詫びして訂正致します。 MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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