株価指数先物【引け後コメント】 イレギュラーな側面もあり、いったんは修正による巻き戻しの動きを狙いたいところ

配信元:株探
著者:Kabutan
大阪3月限
日経225先物 26520 -700 (-2.57%)
TOPIX先物 1904.5 -29.5 (-1.52%)

 日経225先物(3月限)は、前日比700円安の2万6520円で取引を終了。寄り付きは2万7160円と、シカゴ日経平均先物(2万7170円)にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まった。売り一巡後はショートカバーの動きを見せ、前引けにかけては小幅ながらプラス圏での推移を継続していた。しかし、日銀は金融政策決定会合で、長期金利の許容する変動幅を従来のプラスマイナス0.25%程度からプラスマイナス0.5%程度に拡大すると決定。現状維持を見込んでいた市場にとって大きなネガティブサプライズとなった。

 日経225先物は、ランチタイムで2万7250円辺りから一気に2万6050円まで急落。日銀会合の結果がトリガーとなり、アルゴリズム発動とみられるショートが集中した。また、ロングを外す動きのほか、ヘッジ対応のショートなども加速したと見られ、わずか5分程度での急落だった。その後は短期筋のショートカバーも入り、後場は2万6340円~2万6670円辺りのレンジで推移していた。

 テクニカル面では、ボリンジャーバンドの-3σを大きく下回り、売られ過ぎは意識されるものの、本日の急落によって切り下がったバンドに沿った調整を見せてくるようだと、10月安値水準の2万5500円処に接近する展開も警戒しておく必要がありそうだ。もっとも、イレギュラー的に急落した側面もあり、本日の2万6050円での目先底を想定した、押し目狙いのスタンスに向かわせよう。

 なお、NT倍率は先物中心限月で13.92倍だった。一時13.84倍まで低下し、3月以来の水準まで急落した。ひとまずボトム水準まで一気に低下したことにより、今後はNTショートのポジションを巻き戻す動きが入りやすくなったとみられる。一気に需給調整が進展したと考えられ、いったんは修正の動きを狙いたいところだ。

 手口面では、日経225先物はシティが3110枚、JPモルガンが1140枚、バークレイズが1120枚程度の売り越しに対して、ABNアムロが4160枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はBofAが2950枚、ゴールドマンが1490枚、バークレイズが1240枚、SBIが1220枚程度の売り越しに対して、みずほが2730枚、ソジェンが2660枚、BNPパリバ1540枚程度の買い越しだった。

株探ニュース

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