【これからの見通し】米PCEデフレータの伸び鈍化に注目、再びドル売りに動くか きょうは週末のクリスマスを控えて動意薄となりそうだ。そのなかで、NY序盤には一連の米経済統計が発表される。耐久財受注(速報値)(11月)、個人所得・支出(11月)、PCEデフレータ(11月)、ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)(12月)、新築住宅販売件数(11月)など。 そのなかではPCEデフレータが最も注目されよう。米金融当局がインフレ指標としてCPI以上に重視しているとされる指標だ。実際に消費者が支出した物価を示しており、CPIよりもより実体経済に沿った内容となっている。市場予想は前年比+5.5%と前回の+6.0%から一段と伸びが鈍化する予想となっている。先に発表された米消費者物価指数と同傾向となることが想定されており、その面では市場はある程度織り込んでいるといえよう。ただ、結果が予想からかなり乖離した場合にはあらためて反応が大きくなりそうだ。クリスマス相場の薄商いのなかで注意したい。発表は日本時間午後10時30分の予定。 その他には、月次のカナダ実質GDP(10月)が同時刻に発表される予定。金融当局者の講演イベント予定はない。クリスマスに伴い米債券市場は短縮取引となる。 今週の為替相場は、ドル円やクロス円の下落が際立った。ドル相場自体は比較的安定していたようだ。これまでの下降トレンドは維持しつつも、一段の下落の動きも一服している。ドル円相場は日銀決定会合後の急落からの下げ渋りとなっているが、133円台にはなかなか届かない。週末にかけてどこまでの反発余力があるのかをチェックしておきたいところだ。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
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