ドル円は買い戻しが加速し132円台回復 午後にFOMC議事録=NY為替

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 きょうのNY為替市場はドルの買い戻しが加速し、ドル円も132円台を回復。ロンドン時間の朝方には130円を割り込む場面が見られていた。この日は12月のISM製造業景気指数が発表され、ドルの買い戻しを誘発している。指数は48.4と判断基準の50を2カ月連続で下回り、米製造業がFRBの利上げの影響を受け、将来の需要低迷に備え続けていることが示された。

 ISM製造業景気指数とGDPとの関係で言えば、48.7を上回っていれば、GDPがまだ拡大を示唆しているとも言われているが、今回はそれを下回り、リセッション(景気後退)入りの可能性を示唆している。全体的に景気の落ち込みを示す一方、雇用指数は50の大台を回復し、底堅さが温存されていることが示された。この結果を受け、為替市場はドル買いの反応が見られている。FRBの引き締めの長期化期待とリスク回避の両面がドルを押し上げている模様。

 本日は午後(日本時間5日4時頃)に12月FOMC分の議事録が公表される。19名のFOMC委員のうち17名が2023年末の金利見通し(ドットプロット)で5.00%超のターミナルレート(最終到達点)を見込むなどタカ派な雰囲気のFOMCではあった。11月の議事録では複数の委員が過剰な引き締めのリスクを指摘していたが、12月分は労働市場のひっ迫がまだ十分に緩和していないという懸念が示され、11月のハト派な議事録からは急転換しそうだ。

 強い労働市場と賃金の伸びが需要の高まりを示唆していることから、最近見られたディスインフレが一過性のものであるリスクを懸念しているのかもしれない。多くの委員は現在の水準はまだ十分に制限的領域にはないと結論づけている。パウエル議長は来年の実質金利を1.6%程度にすることを目指すとしているが、議事録では参加者がその試算に至った経緯が明らかにされる可能性もある。

 ただ、週末に米雇用統計を控えており、FRBのタカ派姿勢を再確認する議事録だったとしても、為替市場が素直にドル高で反応するかは未知数。

ISM製造業景気指数(12月)00:00
結果 48.4
予想 48.6 前回 49.0

ISM製造業景気指数(12月)
景気指数 48.4(49.0)
新規受注 45.2(47.2)
生産   48.5(51.5)
雇用   51.4(48.4)
入荷遅延 45.1(47.2)
在庫   51.8(50.9)

仕入価格 39.4(43.0)
輸出   46.2(48.4)
()は前回

USD/JPY 132.02 EUR/JPY 139.99
GBP/JPY 159.04 AUD/JPY 90.47

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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