きょうのNY為替市場は序盤にドル売りが強まり、ドル円も一時129円台前半まで下落する場面が見られたものの、売りが一巡すると買戻しも入り、129円台後半まで戻している。 この日はカナダ中銀の金融政策委員会の結果が公表され、0.25%ポイントの利上げを実施したものの、声明で次回以降の金利据え置きを示唆した。来週はFOMCが予定されているが、この日のカナダ中銀の決定が、FRBがこれまでのタカ派姿勢を後退させるのではとの観測に繋がったのかもしれない。 きょうはマイクロソフトの決算を受けて米株に一時戻り売りが強まるなど、リスク回避の雰囲気が広がった。ただ、為替市場はドル買いの動きは出ていない。むしろ、FRBのタカ派姿勢後退への期待に焦点を当てている雰囲気も出ている。 ドル円は先週から買戻しの動きが出ており、130円台を回復する場面が何度か見られた。しかし、130円台に入ると戻り売り圧力も強まり、本日130円台後半に来ている21日線より下での推移が続いている。昨年の10月以降、ドル円は下げ相場の流れを強めているが、いまのところは、リバウンド相場に入りそうな気配まではないようだ。 ユーロドルは1.09ドル台を回復。直近高値は1.0925ドル付近だが、その水準に顔合わせしており、心理的節目の1.10ドルを試す展開が続いている。 ECBは他の中銀とは異なり、2月も3月も0.50%ポイントの利上げ実施が見込まれている。一部のECB理事からも、その観測に肯定的な発言が相次いでいる状況。 前日に1月のユーロ圏PMI速報値が公表されていたが、この指標を受けて市場からは、ユーロ圏経済への大きな懸念は去り、利上げに踏み切る道が開かれたとの声も出ている。これでECBが今後2回0.50%ポイントの利上げを実施しても、景気後退を加速させる懸念はあまりないと指摘。予想外の暖冬で、中国がガスを大量に消費しなければ、ユーロ圏は景気後退を招くことなくインフレを鈍化させるソフトランディングが実現する可能性があるという。 ポンドドルは買いが優勢となり、1.24ドル付近まで上昇。ただ、1.24ドル台よりも上に売り圧力もあり、1.23ドル台半ばに値を落とす展開。 市場からは、英中銀が英経済の弱い成長と高インフレに直面する中、ポンドを下落させる可能性があるとの指摘が出ている。英経済見通しの弱さと高インフレは英中銀にとって難題であり、ポンドの重荷になる可能性があるという。英経済の見通しには他のどの経済圏よりも悲観的だとしている。 つまり、英中銀は高インフレとの闘いと経済支援との間で難しい選択を迫られており、英中銀がポンドにダメージを与えることなく、これらの迷走を監督できるとは考えにくいという。 MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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