ECBは3月に0.50%、5月に0.25%ポイントの利上げを実施し一旦停止との見方=NY為替

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 きょうのNY為替市場は米雇用統計を受けてドルが急伸し、ユーロドルは戻り売りが強まっている。米雇用統計発表前は1.09ドル台半ばで推移していたが、発表後は一時1.0810ドル近辺まで急落する場面も見られた。

 前日はECB理事会が開催され、大方の予想通りに0.50%ポイントの利上げが実施された。ECBは高インフレと景気後退の相反に直面しているが、高インフレへの懸念が景気後退懸念を上回り、今週のECB理事会ではタカ派が勝利を収めた。ラガルド総裁は3月の0.50%ポイントの利上げにコミットしていた。

 市場からは、3月に0.50%の利上げを実施後、5月には中銀預金金利だけを0.25%ポイント引き上げ3.25%とし、その後は過去の利上げの影響を評価するために休止期間を設けるとの見方も出ている。リスクフリー資産の金利上昇は実体経済が直面する借入コストにまだ十分反映されておらず、金利上昇は特に南欧諸国において、経済と財政に試練を与えることになるという。

 ECBには債務危機に対処する能力はまだ備わっていない。TPIは導入が困難で、イタリアの債務がもたらす安定へのリスクに対処できない可能性があるとも指摘している。

※TPI(Transmission Protection Instrument)
 一定の基準の下、正当化できない金利差拡大抑制のために国債等を買い入れる枠組み。

EUR/USD 1.0837 EUR/JPY 141.92 EUR/GBP 0.8973

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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