「2万7500円~2万8000円のレンジから徐々に下値切り上げへ」 今週の日経225先物は、2万7500円処での底固めからレンジを切り上げてくる展開が見込まれる。3日の米国市場では主要な株価指数が下落した。朝方発表された1月の米雇用統計で非農業部門雇用者数(季節調整済み)は51万7000人増加し、昨年12月の26万人増、市場予想(18万7000人増程度)をともに大きく上回った。失業率は予想に反して3.4%と53年ぶりの水準に低下している。雇用統計の結果を受けて米連邦準備理事会(FRB)が早期に利上げを停止するとの期待が後退。米長期金利は3.5%台に上昇し、前日まで強かったハイテク株が売られ、相場の下げを主導した。 週初は米国市場が下落した影響がありそうだ。注目のテック企業では、2日の取引終了後に決算を発表し、時間外取引で売られていたアップルが2%超上昇。一方、アマゾン・ドット・コム は8%を超える下落だったが、前日の先回りで買われた上昇分を打ち消した水準であり、ニュートラルだろう。値がさハイテク株などでは利益確定の売りが優勢となりそうだが、米雇用統計を受けて為替市場では1ドル=131円台と円安に振れて推移していることもあり、輸出関連株などに買い戻しが入る可能性はある。 日経225先物はナイトセッションで2万7400円まで売られる場面が見られたが、その後の切り返しで一時2万7720円まで買われた。引き続き5日移動平均線が支持線として機能するなか、心理的な抵抗だった2万7500円を上放れてきた。5日線が緩やかに切り上がりを見せてきたこともあり、2万7500円処での底固めから、オプション権利行使価格の2万7500円~2万7750円のレンジに移行しよう。さらに、昨年12月半ばの急落前の水準が意識されてくるなか、2万7500円~2万8000円のレンジから徐々に下値を切り上げてくる可能性があろう。 引き続き決算発表がピークを迎えていることもあり、ソフトバンクグループ <9984> [東証P]など指数インパクトの大きい値がさ株の決算影響は受けやすいだろう。ただし、2万7500円水準を支持線に変えてくるなか、ヘッジ対応のロングが入りやすいほか、押し目待ち狙いのロングも下値を切り上げてくる可能性があるとみておきたい。価格帯別売買動向で見ても2万7500円での商いが積み上がっているため、足もとでのこう着によって短期的にはショートが積み上がっていたとみられる。 また、VIX指数は18.33に低下した。先週は2日に17.06まで低下しており、チャート上では切り下がる25日線に上値を抑えられる形状であるため、リスク選好が継続している。なお、先週のNT倍率は先物中心限月で13.96倍に上昇した。週初の13.80倍水準から、一時14.02倍と昨年12月20日以来の14.00倍台に乗せる場面も見られた。心理的な上値抵抗として意識されている75日線が14.05倍で推移しており、先週末の米国市場の流れもあって、いったんはNTロングを巻き戻す動きがありそうだ。ただし、日米ともに出遅れていたハイテク株を見直す動きは継続すると考えられるため、NTロングによるトレードは入りやすいとみられる。また、13週線が13.96倍辺りに切り下がってきており、同線を明確に上放れてくると、昨年8月ピークの14.58倍を起点とした調整トレンドが転換する可能性もあるだろう。 1月第4週(1月23日-27日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では3週連続で買い越しており、買い越し越し額は1兆3231億円(1月第3週は4555億円の買い越し)だった。なお、現物は3037億円の買い越し(同987億円の買い越し)と3週連続の買い越しであり、先物は1兆193億円の買い越し(同3567億円の買い越し)と2週連続で買い越している。個人は現物と先物の合算で6765億円の売り越しで、3週連続の売り越し。信託銀行は現物と先物の合算で3450億円の売り越しとなり、3週連続の売り越しだった。 経済スケジュールなどでは7日に12月全世帯家計調査、12月景気動向指数、米国12月貿易収支、バイデン米大統領一般教書演説、パウエルFRB議長講演、8日に12月国際収支、1月景気ウオッチャー調査、米国12月卸売売上高、9日に米国新規失業保険申請件数、10日に日銀正副総裁人事案の国会提示、1月国内企業物価指数、中国1月消費者物価指数(CPI)、中国1月生産者物価指数(PPI)、米国2月ミシガン大学消費者態度指数などが予定されている。 ――プレイバック・マーケット―― ●SQ値 02月限 日経225 27835.60 TOPIX 1965.67 03月限 日経225 25457.94 TOPIX 1808.03 04月限 日経225 27122.37 TOPIX 1904.02 05月限 日経225 25951.24 TOPIX 1838.12 06月限 日経225 28122.81 TOPIX 1955.38 07月限 日経225 26659.58 TOPIX 1890.16 08月限 日経225 28525.62 TOPIX 1963.05 09月限 日経225 28253.40 TOPIX 1957.76 10月限 日経225 26666.31 TOPIX 1885.58 11月限 日経225 28225.86 TOPIX 1978.52 12月限 日経225 27576.37 TOPIX 1945.27 01月限 日経225 26325.21 TOPIX 1900.71 ◆日経225先物(日足) 始値 高値 安値 清算値 前日比 22/03 02月03日 27400 27600 27350 27490 +100 22/03 02月02日 27340 27500 27130 27390 +80 22/03 02月01日 27310 27520 27190 27310 +10 22/03 01月31日 27350 27570 27280 27300 -70 22/03 01月30日 27350 27480 27280 27370 +10 ◇TOPIX先物(日足) 始値 高値 安値 清算値 前日比 22/03 02月03日 1965.0 1974.0 1956.0 1968.0 +2.0 22/03 02月02日 1973.0 1978.5 1958.5 1966.0 -5.0 22/03 02月01日 1976.0 1989.5 1967.5 1971.0 -4.5 22/03 01月31日 1978.5 1994.5 1971.5 1975.5 -5.0 22/03 01月30日 1981.0 1988.5 1976.0 1980.5 -1.0 ●シカゴ日経平均 円建て 清算値 前日比 02月03日(3月限) 27620 +130 02月02日(3月限) 27530 +140 02月01日(3月限) 27425 +115 01月31日(3月限) 27490 +190 01月30日(3月限) 27410 +40 ※前日比は大阪取引所終値比 □裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額) 売り 前週末比 買い 前週末比 01月27日 3501億円 -2018億円 4496億円 +334億円 01月20日 5519億円 -410億円 4162億円 +700億円 01月13日 5930億円 +368億円 3462億円 -42億円 01月06日 5561億円 +572億円 3504億円 -406億円 12月30日 4989億円 +391億円 3911億円 +177億円 12月23日 4597億円 +1347億円 3733億円 -1017億円 □裁定取引に係る現物ポジション(株数) 売り 前日比 買い 前日比 02月01日 9217万株 -71万株 1億6074万株 +500万株 01月31日 9288万株 -910万株 1億5573万株 +318万株 01月30日 1億0199万株 -481万株 1億5255万株 -142万株 01月27日 1億0681万株 -2021万株 1億5397万株 +306万株 01月26日 1億2702万株 -2191万株 1億5091万株 -357万株 01月25日 1億4893万株 -1064万株 1億5448万株 -86万株 01月24日 1億5958万株 -1600万株 1億5534万株 +493万株 01月23日 1億7558万株 -2091万株 1億5041万株 +780万株 01月20日 1億9650万株 -569万株 1億4260万株 +847万株 01月19日 2億0219万株 -1101万株 1億3413万株 +595万株 01月18日 2億1321万株 +327万株 1億2817万株 +548万株 01月17日 2億0994万株 -225万株 1億2269万株 +47万株 01月16日 2億1219万株 -242万株 1億2222万株 +40万株 ■日本銀行による指数連動型上場投資信託(ETF)買い入れ推移(通常ETF分) 【2022年】 1月14日 701億円 1月25日 701億円 2月14日 701億円 3月07日 701億円 4月07日 701億円 5月19日 701億円 6月13日 701億円 6月17日 701億円 12月2日 701億円 株探ニュース
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