日本時間22時半に発表になった1月のPCEデフレータは予想を上回る強い内容となった。総合指数は前月比0.6%上昇し、6月以来の高水準となり、食品とエネルギーを除いたコア指数も前月比で0.6%上昇した。 これを受けてFRBのタカ派姿勢を正当化し、市場は今後3回のFOMCで0.25%ポイントずつ利上げを行うとの見方を強めている。ターミナルレート(最終到達点)も上昇を予想している。 堅調な個人消費と頑強なインフレは、FRBが物価と需要を安定させるための道のりが、昨年後半のデータが示していた以上に凸凹で長いことを示唆している。これは、借入コストを予想以上に引き上げ、より長く維持するFRBの決意を後押しする可能性がある。一方、景気後退のリスクも高める可能性もある。 昨年末に市場に広がっていたハト派な雰囲気は今月発表の1月のデータを経てほぼ消滅している。 さらに1月の個人支出も予想以上に増加した自動車を含む財・サービスのほか、外食や宿泊などの支出の増加を反映。 米PCEデフレータ(1月)22:30 結果 0.6% 予想 0.4% 前回 0.2%(0.1%から修正)(前月比) 結果 5.4% 予想 4.9% 前回 5.3%(5.0%から修正)(前年比) 結果 0.6% 予想 0.4% 前回 0.4%(0.3%から修正)(コア・前月比) 結果 4.7% 予想 4.3% 前回 4.6%(4.4%から修正)(コア・前年比) 米個人所得(1月)22:30 結果 0.6% 予想 0.9% 前回 0.3%(0.2%から修正) 米個人支出 結果 1.8% 予想 1.0% 前回 -0.1%(-0.2%から修正) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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