東京株式(大引け)=135円高、米株安受け売り先行も先物主導で切り返す

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 8日の東京株式市場は朝方安く始まったもののその後はすぐにプラス圏に浮上、後場も堅調な値動きを続け、2万8400円台で引けた。

 大引けの日経平均株価は前営業日比135円03銭高の2万8444円19銭と4日続伸。プライム市場の売買高概算は11億677万株、売買代金概算は2兆7202億円。値上がり銘柄数は1237、対して値下がり銘柄数は521、変わらずは77銘柄だった。

 きょうの東京市場は朝方リスク回避ムードのなか売り優勢でスタート、日経平均は安く始まったものの、その後は先物主導でプラス圏に切り返した。前日の米国株市場でNYダウが570ドルを超える急落をみせ、これを受けて買い手控え感が広がったが、下値では押し目買い需要が活発で空売り筋の買い戻しを誘発した。米国ではパウエルFRB議長の議会証言が注目されていたが、タカ派色の強い発言を受けFRBによる金融引き締め長期化への警戒感が嫌気された。ただ、外国為替市場ではドルが買われ1ドル=137円台後半まで円安が進行、東京市場ではこれが主力株中心に追い風材料なっている。先物が主導しての上昇ながら、個別株物色意欲も旺盛。中小型株も総じて高く、値上がり銘柄数は1200を上回り全体の67%を占めた。

 個別では、売買代金断トツのレーザーテック<6920>が堅調、アドバンテスト<6857>も値を上げた。ファーストリテイリング<9983>が高く、JR東日本<9020>も買いが優勢だった。日本航空<9201>も高い。冨士ダイス<6167>が4日連続ストップ高に買われ、インソース<6200>、ワイエイシイホールディングス<6298>なども値を飛ばした。共立メンテナンス<9616>、ミライト・ワン<1417>なども買いを集めた。

 半面、ソフトバンクグループ<9984>、三菱商事<8058>が冴えず、リクルートホールディングス<6098>も売りに押された。住友金属鉱山<5713>が安く、円谷フィールズホールディングス<2767>は大幅下落。ファーマフーズ<2929>が値下がり率トップに売り込まれ、ギフティ<4449>、ステラ ケミファ<4109>などの下げも目立つ。安永<7271>が利食われ、日産自動車<7201>も大きく水準を切り下げた。

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