15日の東京株式市場は買い先行で始まったが、その後は続かず、日経平均株価は後場に入って値を消す展開となった。一時はマイナス圏に沈む場面もあったが、結局小幅高で引けている。 大引けの日経平均株価は前営業日比7円44銭高の2万7229円48銭と小幅ながら4日ぶり反発。プライム市場の売買高概算は13億4537万株、売買代金概算は2兆9621億円。値上がり銘柄数は1498、値下がり銘柄数は307、変わらずは32銘柄だった。 きょうの東京市場は主力株を中心に幅広く買い戻される展開となり、取引開始直後に日経平均が200円あまりの上昇をみせたが、その後は一貫して上げ幅を縮小し、後場後半は下げ足を強めマイナスに転じる場面があった。前日の欧州株市場で主要国の株価が総じて高かったほか、米国株市場でもNYダウやナスダック総合株価指数ともに大きく上昇したことから、東京市場でも投資家のセンチメントが改善した。ただ、朝方は高く始まったものの、その後は戻り売りに押される展開に。米国では、注目された2月の消費者物価指数(CPI)が事前予想とほぼ一致し、FRBによる利上げに対する警戒感が後退した。これが東京市場でも追い風となったが、2万7000円台半ばでは戻り待ちの売りが厚かった。一方、個別物色意欲は強く、プライム市場の8割強の銘柄が上昇した。 個別では、売買代金首位に返り咲いたレーザーテック<6920>がしっかり、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>など半導体製造装置関連に高いものが目立つ。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>も商いを伴い大きく切り返している。日本製鉄<5401>が買われ、日本郵船<9101>など海運株も上昇した。武田薬品工業<4502>が堅調、三井物産<8031>も値を上げた。アルトナー<2163>が値上がり率トップとなり、安永<7271>がストップ高人気に。ビジネス・ブレークスルー<2464>も大幅高。 半面、ソフトバンクグループ<9984>が軟調、キーエンス<6861>、日本電産<6594>なども売りに押された。ファーストリテイリング<9983>も値を下げた。ヤーマン<6630>がストップ安に売られ、Sansan<4443>、メルカリ<4385>、ラクス<3923>などの下げも目立つ。ギフティ<4449>が下落、日本M&Aセンターホールディングス<2127>も安い。 出所:MINKABU PRESS
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