きょうのドル円は買い戻しが優勢となっており131円台後半まで一時上昇。先週は節目の130円を一時割り込むなど円高の動きが強まった。ドイツ銀がTier2劣後債を早期償還すると発表したものの、株式市場がなぜか売りを強めたことで不安が再び広がった格好。金融不安への根強さが感じられる動きではあったが、きょうのドイツ銀株は買い戻されており、不安は一服している模様。米銀株も買い戻されている。 しかし、ドル円を積極的に買い戻そうという雰囲気まではない。FRBの利上げサイクルの停止および、場合によっては年内の利下げ観測も浮上する中、ドルを積極的に買う動きはない。そのほか、景気のハードランディングへの不安がリスク回避の円高を呼び込んでおり、ドル円は下値を意識した展開を依然として続けているものと見られる。 銀行の動向がしばらく注目されそうだが、今週は複数のFRB高官の講演も予定され、米インフレ指標も発表が予定されている。カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁は週末に銀行の混乱が米景気後退のリスクを高めたと述べていたが、今回の金融不安の台頭が実体経済に与える影響も気掛かりな点ではある。また、ロシアがベラルーシに戦術核兵器を設置するという地政学的緊張も再燃しており、市場にとっては依然としてすっきりしない状況が続きそうだ。 USD/JPY 131.44 EUR/JPY 141.69 GBP/JPY 161.37 AUD/JPY 87.28 MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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