大阪6月限ナイトセッション 日経225先物 27950 +150 (+0.53%) TOPIX先物 1992.5 +7.5 (+0.37%) シカゴ日経平均先物 27940 +140 (注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比) 30日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。米金融当局が必要に応じて金融機関への支援を拡充する姿勢を示すなど、過度な金融システム不安が和らぐなか、市場は落ち着きを取り戻し、買い戻しが先行した。その後、米連邦準備理事会(FRB)高官らによる追加利上げを支持する発言が相次ぎ、NYダウは一時下落に転じる場面も見られたが、米長期金利の低下を受けてハイテク株が買われ、相場全体を押し上げた。買い一巡後は、翌日にFRBがインフレ指標として重視する米個人消費支出(PCEコア)物価指数の発表を控えていることから上値は抑えられた。また、米新規失業保険申請件数が3週間ぶりに増加したことも重荷となった。S&P500業種別指数は半導体・同製造装置、小売、不動産が上昇した一方で、銀行、各種金融、耐久消費財・アパレルが下落。 シカゴ日経平均先物(6月限)清算値は、大阪比140円高の2万7940円だった。日経225先物(6月限)のナイトセッションは、日中大阪比10円高の2万7810円で始まり、直後に付けた2万7800円を安値にロング優勢となり、米国市場の取引開始後には一時2万7980円まで買われた。米国市場が軟化する場面で2万7860円まで上げ幅を縮めたものの、終盤にかけて切り返し、2万7950円とナイトセッションの高値圏で取引を終えた。 日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い優勢の展開になりそうだ。米国市場ではリスクを回避する姿勢を緩めており、大型テック株や半導体株を買い戻す動きによりナスダックは終値ベースで2月15日以来の1万2000ポイントを回復している。指数インパクトの大きい値がさハイテク株などへ買いが波及する格好から、節目の2万8000円を捉えてくる展開が意識されそうだ。 本日は日経平均株価の定期入れ替えに伴う需給要因の影響を受けるため、上値の重荷となる可能性はある。ただし、ボリンジャーバンドの+1σ(2万7870円)を上回ってきたことで、2万8000円のほか、+2σが位置する2万8320円辺りが目先的なターゲットとして意識されてくるため、ショートカバーを交えたロングの動きを強めてきそうだ。日経平均の入れ替え需給のほか、PCEコアの発表を控えて、買い一巡後は+1σを挟んでこう着しそうだが、ショートは避けて押し目狙いのロングで対応したい。 VIX指数は19.02に低下し、一時18.85と19.00を下回る場面も見られるなど、金融システム不安が高まった3月9日の急伸前の水準まで低下。昨日のNT倍率は先物中心限月で14.00倍だった。需給要因からNT倍率は低下する可能性はあるが、14.00倍を下回る場面ではNTロングを組成するタイミングとなろう。 株探ニュース
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