きょうのNY為替市場はドル買いが優勢となっており、ドル円は133円台後半に上昇している。本日の100日線は133.40円付近に来ているが、その水準を回復する動き。日銀の植田新総裁がイールドカーブコントロール(YCC)の維持を表明していたことも、ドル円の買いに繋がっているようだ。 先週金曜日はグッドフライデーで休みをとっていた海外勢も多く、市場参加者も少なかったが、その中で注目の米雇用統計が発表になっていた。非農業部門雇用者数(NFP)は23.6万人増と、前回の伸びからは鈍化したものの、伝統的な基準である20万人増は上回っており、失業率は3.5%に低下した。 一方、平均時給は2021年6月以来の低い伸びとなり、軟化の兆しは見られたものの、他の経済指標と比較すれば、雇用は底堅さを維持している印象。雇用指標は他の指標に比べて遅効性が強い面もあるのかもしれない。 市場は米雇用統計を受けて5月FOMCでの利上げ期待を高めている。短期金融市場では67%程度の確率で0.25%の利上げを見込んでいる。先週までは、利上げはすでに打ち止めとの観測も出ていたが、米地区連銀総裁などFOMC委員からは、もう少し利上げが必要との認識が繰り返し示されていた。今回の米雇用統計は、FOMC委員の主張通りに、あと1回の利上げが正当化される内容ではある。 なお、今週は12日に3月の米消費者物価指数(CPI)が発表される。この内容を確認して、5月FOMCを最終判断することになりそうだ。もっとも、予想よりも弱い数字であれば、見方に変化が出る可能性もありそうだ。しかし、利上げ停止というよりも、6月に先送りされる可能性のほうを見たほうが良いのかもしれない。 USD/JPY 133.73 EUR/JPY 145.03 GBP/JPY 165.47 AUD/JPY 88.68 MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。