3M<MMM>が取引開始前に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。営業利益率も予想を上回っている。通期のガイダンスも公表し、1株利益の見通を維持した。 なお、同社は6000人の人員削減を発表。いくつかの主要分野における需要低迷に対応する。同社の広範なリストラの一環であり、年間コストを最大9億ドル削減する見込みだと述べた。 ローマンCEOは声明で、「これらの措置は企業中枢のコストを削減し、サプライチェーン構造をさらに簡素化および強化し、市場投入ビジネスモデルを合理化することで、利益率とキャッシュフローを改善する」と述べた。 ポスト・イット、人工呼吸器、スマートフォン用ディスプレイ材料などを製造する同社が、消費財や電子機器など約6万種類の製品の需要低迷を振り払うのに苦労していることを今回の決算は浮き彫りにした。 既存事業売上高は4.9%減となり、市場予想の6.9%減ほどではなかったが、パンデミックによって世界経済の多くが停止した2020年第2四半期以降では最大の落ち込みとなった。 ただ、株価は小幅高で始まっている。 (1-3月・第1四半期) ・1株利益(調整後):1.97ドル(予想:1.58ドル) ・売上高:80.3億ドル(予想:74.7億ドル) ・営業利益率:15.4%(予想:14.9%) ・営業キャッシュフロー(調整後):12.8億ドル(予想:13.0億ドル) (通期見通し) ・1株利益(調整後):8.50~9.00ドルを維持(予想:8.57ドル) ・既存事業売上高:-3~0% ・営業キャッシュフロー(調整後):58~63億ドル (NY時間09:45) 3M<MMM> 106.03(+0.97 +0.92%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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