GM<GM>が取引開始前に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。通期のガイダンスも公表し、1株利益の見通しを上方修正したほか、EBITの見通しも上方修正している。 金利上昇やインフレに直面しながらも、北米での販売が好調だった。同社のジェイコブソンCFOは、「われわれは強力な生産と在庫管理、そして一貫した価格設定でこれを実現した。全体として今年に自信を持っている」と述べた。北米での需要は中国での不振を補うに十分であった。 同社は中国では苦戦が続いており、第1四半期の中国での販売台数は25%減の46万2000台となった。中国市場はゼロコロナ規制の影響で全体的に苦戦を強いられ、外国車メーカーは価格競争によって中国車への嗜好の高まりを克服しなければならず、利益率を圧迫している。ジェイコブソンCFOは、「中国の状況が大きく改善するのは、おそらく今年の後半になるだろう」と述べていた。 好決算から、時間外で株価は上昇していたものの、通常取引に入って売りが膨らんでいる。アナリストからも高評価が出ていたが、一部からは「今後の価格圧力と全米自動車労組(UAW)との契約満了による逆風が予想され、ガイダンスは過度に楽観的だと見ている」とのコメントも出ていた。 (1-3月・第1四半期) ・1株利益(調整後):2.21ドル(予想:1.72ドル) ・売上高:399.9億ドル(予想:392.4億ドル) 自動車:366.5億ドル(予想:354.7億ドル) 金融:33.4億ドル(予想:32.5億ドル) クルーズ:2500万ドル(予想:5560万ドル) ・北米EBIT(調整後):35.8億ドル(予想:31.8億ドル) ・海外EBIT(調整後):3.47億ドル(予想:2.54億ドル) ・自動車FCF:-1.32億ドル ・自動車販売台数:86万4000台 GMNA:72万3000台(予想:72万5000台) GMI:14万1000台(予想:16万4000台) (通期見通し) ・1株利益(調整後):6.35~7.35ドル(従来:6.00~7.00ドル(予想:6.22ドル) ・EBIT(調整後):110~130億ドル(従来:105~125億ドル)(予想:107.7億ドル) ・自動車FCF:55~75億ドル(従来:50~70億ドル) (NY時間09:54) GM<GM> 33.49(-0.80 -2.33%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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