インテル<INTC>が上昇。前日引け後に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、売上高が予想を上回ったほか、1株損益は赤字だったものの予想ほどではなかった。ただ、第2四半期のガイダンスで、売上高見通しが予想を下回ったほか、粗利益率の見通しも予想を下回った。同社の再建努力が依然として不安定であることを示唆した。 下半期は緩やかな回復を見込み、長期的なPC市場は年3億台程度になると述べた。マクロ経済の見通しについては引き続き慎重だが、IDM2.0を実現するために、できることに集中すると説明している。同社のゲルシンガーCEOは声明で、「プロセスや製品のロードマップを一貫して遂行し、ファウンドリー事業を発展させることで、今後1兆ドルの市場機会を生かすことができるようにする」と語った。 株価は決算発表直後こそ時間外で下落していたが、その後の決算説明会がでプラスに転じている。下半期に工場の稼働率が上昇すると予想しているほか、フリー・キャッシュフロー(FCF)の回復も見込んだ。下半期の粗利益率も40%台を見込んでいる。 今回の決算および説明会を受けてアナリストからの目標株価引き上げも相次いだ。「今回の決算は上半期の低いハードルをクリアし、同社は収益の底を見つけた可能性がある。今後は製品のパイプラインが株価上昇のカギを握る」といった指摘も出ている。 (1-3月・第1四半期) ・1株損益(調整後):-0.04ドル(予想:-0.16ドル) ・売上高(調整後):117.2億ドル(予想:111.1億ドル) クライアント・コンピューティング:58億ドル(予想:49.5億ドル) データセンター&AI:37億ドル(予想:35.1億ドル) ネットワーク&エッジ:15億ドル(予想:17.6億ドル) モービルアイ:4.58億ドル(予想:4.99億ドル) インテルファウンドリー:1.18億ドル(予想:2.77億ドル) ・粗利益率(調整後):38.4%(予想:39.0%) ・営業利益率(調整後):-2.5%(予想:-7.3%) (4-6月・第2四半期見通し) ・1株損益(調整後):-0.04ドル(予想:-0.02ドル) ・売上高(調整後):115~125億ドル(予想:117.5億ドル) ・粗利益率(調整後):37.5%(予想:41.0%) (NY時間09:41) インテル<INTC> 31.84(+1.98 +6.61%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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