アジア株 香港株は上げ帳消し、中国景気回復の遅れを懸念 中国連休の消費急増を受けカジノなど関連銘柄は上昇 東京時間11:06現在 香港ハンセン指数 19901.62(+7.05 +0.04%) 中国上海総合指数 3323.28(休場) 台湾加権指数 15617.03(+37.85 +0.24%) 韓国総合株価指数 2517.98(+16.45 +0.66%) 豪ASX200指数 7319.00(-15.56 -0.21%) アジア株は高安まちまち。 メーデー休場明けの香港、韓国、台湾株は上昇して始まった。休み中の米株高が材料視されているほか、中国のメーデー連休中の消費急増が好感されている。 豪州株は反落、利益確定売りが優勢。きょうの豪中銀理事会を前に警戒感が広がっている。資本財や生活必需品、エネルギー関連が軒並み下落している。 休場明け香港株は0.04%高。中国連休中の力強い消費回復を好感して買い優勢で始まり、一時1.6%近く上昇したが急速に上げを縮めている。先週末に発表された中国4月製造業PMIが4カ月ぶりに50を割り込んだことで、中国の景気回復の遅れを懸念しているもよう。今週は中小企業を対象とした財新製造業PMIおよび非製造業PMIが発表される。来週には貿易統計と消費者物価指数・生産者物価指数が予定されており、警戒感が広まっている。 メーデー連休初日の中国国内旅行者数が前年同期比151%増となったとの報道が伝わっている。旅行者数は2億人にも上るもようで、コロナ禍前の水準に戻ることが見込まれている。香港市場ではレストランやホテル、観光など消費者サービス関連が上昇。春秋航空や国泰航空、中国東方航空、中国南方航空など航空株も買われている。 カジノ運営会社のギャラクシーエンターテイメントは4.8%高、サンズチャイナは3.8%高、MGMマカオは3.6%高。カジノリゾート経営のウィンマカオは3.7%高、SJMホールディングスは1.6%高。高級レストランやレジャー施設、観光などの投資事業を手掛けるメルコインターナショナルは1.9%高。マカオの4月のカジノ収入は前年比で449%急増し147億パタカと約3年ぶりの高水準を記録した。 中国市場は3日まで休場、4日に取引を再開する。
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