半導体のNXPセミコンダクターズ<NXPI>が上昇。前日引け後に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。第2四半期の見通しも公表し、予想を上回る1株利益および売上高見通しを示している。同社は自動車産業向けチップのトップサプライヤーだが、慎重かつ楽観的な強気見通しを示した。 シバースCEOは声明で「消費者向けの景気後退をうまく乗り切る一方、自動車向け事業や中核産業向け事業は引き続き好調だった」と述べた。 半導体メーカー各社は過剰在庫による売上高減少に苦慮している。しかし、同社のような自動車部品メーカーは、コンピュータやスマートフォンのチップメーカーよりも持ちこたえているようだ。 アナリストからは、「自動車および産業用中核事業が引き続き好調で、コンシューマー事業の景気後退に対処している。慎重かつに楽観的に見ており、下期の好転を期待している」との評価も出ている。 (1-3月・第1四半期) ・1株利益(調整後):2.35ドル(予想:2.25ドル) ・売上高:31.2億ドル(予想:30.0億ドル) 自動車:18.3億ドル(予想:17.9億ドル) 産業&IoT:5.04億ドル(予想:4.79億ドル) モバイル:2.6億ドル(予想:2.4億ドル) 通信インフラ・その他:5.3億ドル(予想:4.9億ドル) ・粗利益率(調整後):58.2%(予想:58.0%) ・営業利益率(調整後):34.8%(予想:34.3%) ・在庫:19.8億ドル(予想:16.2億ドル) ・FCF(調整後):3.81億ドル(予想:6.50億ドル) (4-6月・第2四半期見通し) ・1株利益(調整後):3.07~3.49ドル(予想:2.24ドル) ・売上高:31~33億ドル(予想:30.3億ドル) ・粗利益率(調整後):57.7~58.7%(予想:57.6%) ・営業利益率(調整後):33.5~35.4%(予想:33.8%) (NY時間10:45) NXPセミ<NXPI> 169.73(+3.72 +2.24%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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