植物性代替肉を手掛けるビヨンド・ミート<BYND>が引け後に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、売上高が予想を上回ったほか、1株損益およびEBITDAの赤字も予想ほど膨らまなかった。ガイダンスも公表し、通期の売上高見通しは予想範囲内となっている。 同社は声明で「大型固定資産の耐用年数に関する会計上の見積り変更に伴い、粗利益率は従来の2桁台前半のガイダンスを 1-2%ポイント上回る見込みで、年後半にかけて順次上昇する」と述べた。 同社は値下げで収益性を低下させ、今回の決算でも小売部門の売上高は依然として減少が続いている。しかし、売上げが倍増した海外部門に明るい兆しが見られていた。同社は掲げた目標に向かって一貫した前進を見せている。依然として消費者需要の低迷の影響は受けているものの、需要が少し回復すれば、より急速な成長を可能にする基盤が整いつつある。 ブラウンCEOは声明で、「キャッシュフローの黒字を目指す戦略を力強く前進させており、年後半にはその目標を達成する見込みだ」と述べた。 決算を受け同社株は時間外で大幅高となっていたものの、一転して大幅安となっている。同社は売上減少と手元資金の減少に悩む中、2億ドルの増資計画を発表した。調達資金は一般企業および運転資本の目的に使用されるという。 アナリストからは「決算は予想をやや上回り、特に粗利益率が向上している。しかし、同社はまだ森を抜け出したわけではない」との指摘も出ている。 (1-3月・第1四半期) ・1株損益(調整後):-0.92ドル(予想:-1.01ドル) ・売上高:9220万ドル(予想:9070万ドル) 米国:5880万ドル(予想:6850万ドル) 海外:3340万ドル(予想:2350万ドル) ・粗利益率(調整後):6.7%(予想:3.4%) ・EBITDA(調整後):-4580万ドル(予想:-4800万ドル) ・販売量:1980万ポンド(予想:2040万ポンド) ・研究開発費:1240万ドル(予想;1240万ドル) (通期見通し) ・売上高:3.75~4.15億ドル(予想:3.90億ドル) (NY時間10:00) ビヨンド・ミート<BYND> 10.95(-1.53 -12.26%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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