東京株式(大引け)=275円安、欧米株安受け一時400円近い下げ

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 24日の東京株式市場は幅広く売り優勢の地合いとなり、日経平均株価は終始軟調。後場寄り一段安もその後は下げ渋る展開となった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比275円09銭安の3万682円68銭と続落。プライム市場の売買高概算は12億4322万株、売買代金概算は3兆1884億円。値上がり銘柄数は603、対して値下がり銘柄数は1134、変わらずは98銘柄だった。

 きょうの東京市場は、前日の欧米株安を受け引き続き利益確定売りが優勢の地合いだった。今週明けまで日経平均は8連騰で急速に水準を切り上げていたこともあり、目先はその反動が出た。欧州の景気減速や米債務上限問題などが嫌気されているほか、中国で新型コロナウイルスの感染が再拡大していることが伝わり、インバウンド関連などへの売りが目立った。日経平均は後場寄りに400円近い下げをみせる場面があったが、その後は買い戻しが入り下げ渋った。日経平均寄与度の高い値がさ株が下げを助長する一方、電力株や半導体関連株などに逆行高する銘柄が相次ぎ、全体相場を支える格好となった。ただ総じてリスク回避ムードが強く、値上がり銘柄数は600あまりと全体の3割強にとどまっている。

 個別では、オリエンタルランド<4661>が下落、ファーストリテイリング<9983>の下げも目立つ。ソフトバンクグループ<9984>も軟調。ソニーグループ<6758>が冴えず、キーエンス<6861>も売られた。リクルートホールディングス<6098>も下値を探る展開に。日本ケミコン<6997>がストップ安に売り込まれ、コーセー<4922>、資生堂<4911>も急落。アイスタイル<3660.T、ゴールドウイン<8111>、マツキヨココカラ&カンパニー<3088>なども大きく水準を切り下げた。

 半面、レーザーテック<6920>やソシオネクスト<6526>、ディスコ<6146>など半導体の主力銘柄が大きく買われたほか、トヨタ自動車<7203>が前日の下げ分を完全に取り返す逆行高を演じた。三菱重工業<7011>、日本製鉄<5401>が上昇。ブイキューブ<3681>が物色人気となり、中国電力<9504>など電力株が大きく買われる展開に。

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