中小企業や金融機関向けの税務会計ソフトを手掛けるインテュイット<INTU>が下落。前日引け後に2-4月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益は予想を上回ったものの、売上高は予想を若干下回った。ただ、ガイダンスでは、通期の売上高および1株利益の見通しを上方修正している。 株価は冴えない反応。2-4月期は税務申告シーズンで税務会計ソフトを手掛ける企業にとって重要な四半期だが、そこでの予想を下回る税務申告件数と売上高はネガティブな印象に繋がっている模様。 同社は、連邦税の申告件数が会計年度末までに約2%減少し、自身で税金を申告する顧客の中での市場シェアが約4分の3%ポイント減少したことを明らかにした。過去数年間はパンデミックの景気刺激策や税額控除を受けるために申告したが、今シーズンは申告しなかった納税者がいたことが要因だと説明している。 グッドアルジCEOは、「予想される納税者数の減少は、同社のプラットフォームであるターボタックス1台あたりの売上高に、当初予想に対して約2億ドルのマイナスの影響を与える」と述べた。 アナリストは「第3四半期の売上高が予想を若干下回ったのは、ターボタックスのだが、同社は中小企業および自営業の顧客における好調な業績により通期見通しを上方修正している」と指摘した。 (2-4月・第3四半期) ・1株利益(調整後):8.92ドル(予想:8.45ドル) ・売上高:60.2億ドル(予想:60.9億ドル) (5-7月・第4四半期) ・1株利益(調整後):1.43~1.48ドル(予想:1.48ドル) ・売上高:9~10%増 (23年度通期見通し) ・1株利益(調整後):14.20~14.25ドル(従来:13.59~13.89ドル)(予想:13.81ドル) ・売上高:142.8~143.2億ドル(従来:140.4~142.5億ドル)(予想:141.7億ドル) ・中小企業・個人事業主:+24% ・コンシューマー:+5~6% ・プロコネクト:+2~3% (NY時間10:17) インテュイット<INTU> 419.27(-30.53 -6.79%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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