東京株式(大引け)=168円高、中小型株への物色人気目立ち上値指向続く

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 12日の東京株式市場は終始買いが優勢、日経平均は続伸し、一時3万2500円台まで水準を切り上げた。後場寄りに軟化する場面もあったが、その後は買い直された。

 大引けの日経平均株価は前営業日比168円83銭高の3万2434円00銭と続伸。プライム市場の売買高概算は11億6233万株、売買代金概算は3兆422億円。値上がり銘柄数は1440、対して値下がり銘柄数は336、変わらずは58銘柄だった。

 きょうの東京市場は、前週末の米国株市場でNYダウやナスダック総合株価指数など主要株価指数が総じて堅調な値動きをみせたこともあり、リスクを取る動きが優勢となった。前週末のメジャーSQ通過後に、日経平均は上値指向を鮮明としており、きょうもその流れを引き継ぐ格好となった。ただ、後場寄りに先物絡みで不安定な値動きとなり、急速に値を消してマイナス圏に急接近する局面もあった。今週に日米欧で金融政策決定会合を控え、この結果を見極めたいとの思惑が上値を重くしている。そうしたなかも、中小型株物色が活発で、値上がり銘柄数は1400を上回りプライム市場全体の8割近くを占めている。ただ、売買代金は3兆円台にかろうじて乗せたものの、ここ最近では低調だった。

 個別では、レーザーテック<6920>がしっかりだったほか、ソシオネクスト<6526>が商いを伴い大幅高、アドバンテスト<6857>も大きく上値を伸ばすなど半導体関連に強い銘柄が目立った。エーザイ<4523>が堅調、三菱重工業<7011>、キーエンス<6861>も上値を追った。HEROZ<4382>がストップ高に買われ、フリービット<3843>が大幅高、日本駐車場開発<2353>も物色人気。このほかベステラ<1433>もストップ高、エフテック<7212>、アイスタイル<3660>、ダブル・スコープ<6619>などが値を飛ばした。

 半面、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が冴えず、ファーストリテイリング<9983>も軟調。川崎汽船<9107>が値を下げ、東京電力ホールディングス<9501>も売りが優勢だった。積水ハウス<1928>が安く、オリエンタルランド<4661>も冴えない。マースグループホールディングス<6419>が急落、ポールトゥウィンホールディングス<3657>も大幅安となった。

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