株価指数先物【引け後】 FOMCなど重要イベントを控え、スキャルピング中心のトレードに

配信元:株探
著者:Kabutan
大阪9月限
日経225先物 32420 +220 (+0.68%)
TOPIX先物 2236.5 +17.0 (+0.76%)

 日経225先物(9月限)は前日比220円高の3万2420円で取引を終了。寄り付きは3万2370円と、シカゴ日経平均先物(3万2325円)を上回って始まった。現物の寄り付き時に付けた3万2300円を安値にロングが優勢となり、前場は3万2400円を挟んで上下50円ほどのレンジで推移。ランチタイムで3万2490円まで買われたが、後場の取引開始直後に一気に3万2210円まで売られる場面も見られた。売り一巡後は押し目待ち狙いのロングが入ったほか、終盤にかけてショートカバーを交えたリバウンドとなり、3万2420円で取引を終えた。

 日経225先物は後場の取引開始直後に大きく売られたが、指数インパクトの大きいファーストリテイリング <9983> [東証P]が同じタイミングで下げ幅を広げたことから、短期的なショートの仕掛けが入ったようだ。ただし、ファーストリテイリングは売り一巡後の買い戻しで下落幅を縮めており、日経225先物へのショートカバーに向かわせたとみられる。

 米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に積極的な売買が手控えられやすいなか、やや大口の商いに振られた格好だろう。ただし、追随する動きは限られているほか、大きく調整が入る場面では、買い遅れている海外投資家による押し目待ち狙いのロングが意識されやすい。また、SQ値が位置する3万2000円水準を上回って推移するなか、売り方にとっても買い戻しのタイミングといったところだろう。

 ボリンジャーバンドの+1σは、3万1980円辺りまで切り上がってきた。+2σが3万2980円処まで上昇してきたことで、オプション権利行使価格の3万2500円を中心とした上下500円幅の3万2000円~3万3000円のレンジが想定されよう。中心値を上回っての推移が続くようだと、3万2500円~3万3000円のレンジに向かわせそうだ。

 NT倍率は先物中心限月で14.49倍と、14.50倍を挟んだ高値水準での保ち合いを継続しており、ボリンジャーバンドの+1σを挟んだ狭いレンジ推移だった。明確なトレンドは出ていないため、スプレッド狙いのポジションは取りづらいだろう。

 手口面では、日経225先物はABNアムロが690枚、BofAが450枚、JPモルガンが290枚、バークレイズが270枚程度の売り越しに対して、野村が960枚、シティが330枚、ゴールドマンが250枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はJPモルガンが1260枚、みずほが790枚、BNPパリバが770枚程度の売り越しに対して、ゴールドマンが1570枚、ABNアムロが470枚程度の買い越しだった。大きくポジションを傾けるトレードは限られており、スキャルピング中心のトレードが目立った。

株探ニュース

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