アジア株 上海株は小動き、金融緩和観測広がるも市場はもう「うんざり」 米中関係も進展なし

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
アジア株 上海株は小動き、金融緩和観測広がるも市場はもう「うんざり」 米中関係も進展なし

東京時間14:08現在
香港ハンセン指数   19498.51(-22.91 -0.12%)
中国上海総合指数  3241.51(+7.68 +0.21%)
台湾加権指数     17229.90(+13.30 +0.08%)
韓国総合株価指数  2615.21(-22.74 -0.86%)
豪ASX200指数    7162.00(+23.14 +0.32%)
インドSENSEX30種  63050.21(-92.95 -0.15%)

アジア株はまちまち、米FOMCや明日の中国一連の指標発表を前に様子見ムードが強まっている。

あすは中国5月の鉱工業生産、小売売上高、不動産投資、失業率、新築住宅価格が発表されるほか、中国人民銀行が中期貸出制度(MLF)1年物金利を公表する。きのう、7日物リバースレポ金利を引き下げたこともあり、あすのMLF金利の引き下げも予想されている。また、来週のローンプライムレートの引き下げ予想も増えてきている。

もっとも、金融緩和含む景気支援策期待に市場はうんざり、しらけムードが広がっている。過去数週間にわたり、金融緩和や不動産支援などの憶測記事が報じられており、市場は「疲れている」と米JPモルガンは指摘。そのため、中国当局が一連の措置を打ち出したとこで中国市場への影響は一時的となる可能性。株価上昇には中国5月の指標が総じて良好な内容になる必要があるほか、サプライズ的な景気支援策が必要となる。

ブリンケン米国務長官と中国秦外相は火曜日電話会談をした。米国側は米中関係においてオープンなコミュニケーションを維持することの重要性について協議したと明かした。一方、中国側は中国の利益を損ねるような行為をやめるよう米国に求めたとしている。

上海市場では生活必需品や医療品、エネルギー関連が上昇している。一方、金融やハイテク、コミュニケーションサービス関連は下落している。

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