東京株式(大引け)=483円高、解散・総選挙の思惑が買い意欲を助長

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 14日の東京株式市場は前日の米株高を受け日経平均株価が大幅続伸、3万3000円台半ばまで上値を伸ばす格好となった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比483円77銭高の3万3502円42銭と大幅高で4連騰。プライム市場の売買高概算は16億4811万株、売買代金概算は4兆7554億円。値上がり銘柄数は1195、対して値下がり銘柄数は579、変わらずは60銘柄だった。

 きょうの東京市場は、引き続き上値指向の強い地合いだった。前日の米国株市場では5月の米CPI発表を受けインフレへの警戒感が後退、FOMCでの利上げ見送りの可能性が高まったとの見方からハイテク株中心に買われた。これを受けて東京市場でも市場のセンチメントが強気に傾き、日経平均は上昇基調を強めた。海外投資家の買い攻勢が続くなか、解散・総選挙に対する思惑も物色人気を後押しした。半導体関連株の上昇が一服する一方で自動車や鉄鋼、非鉄などバリュー株への買いが目立ち、全体相場を押し上げている。日経平均はバブル崩壊後の高値更新が続いている。値上がり銘柄数は全体の65%にとどまったが、売買代金の盛り上がりが顕著で、4兆7000億円台と高水準に膨らんだ。

 個別では、ソフトバンクグループ<9984>が商いを伴い続伸したほか、トヨタ自動車<7203>が活況高となり、株価を大きく上昇させた。三菱商事<8058>など総合商社株が物色人気に沸いたほか、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも買われた。日本製鉄<5401>も上値を追った。トルク<8077>が急騰、アイティフォー<4743>、SREホールディングス<2980>などが値を飛ばし、Appier Group<4180>も買いを集めた。

 半面、売買代金トップのレーザーテック<6920>が軟調、ソシオネクスト<6526>、アドバンテスト<6857>も上昇一服となるなど半導体関連株は利益確定売りにやや押される展開に。エーザイ<4523>、第一三共<4568>など医薬品株が安い。JPホールディングス<2749>が大幅安、HEROZ<4382>も大きく利食われた。ヤーマン<6630>、ベイカレント・コンサルティング<6532>などの下げも目立つ。

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