大阪9月限 日経225先物 33550 +520 (+1.57%) TOPIX先物 2298.0 +35.0 (+1.54%) 日経225先物(9月限)は前日比520円高の3万3550円で取引を終了。寄り付きは3万3390円と、シカゴ日経平均先物(3万3415円)にサヤ寄せする格好から買いが先行した。買い一巡後は利益確定が優勢となり、前場中盤には一時3万3150円まで上げ幅を縮め、その後は3万3180円~3万3340円処での保ち合いがランチタイムまで継続。しかし、後場に入ると一気にレンジを上放れ、後場半ばにかけて3万3620円まで上げ幅を広げた。終盤にかけて持ち高調整の売りが入ったものの、押し目待ちの買い意欲の強さがうかがえた。 日経225先物は、買い一巡後に利益確定の売りにより、前場はボリンジャーバンドの+2σ水準でこう着したが、この局面でショートが入ったとみられる。その後、「内閣不信任決議案が提出されれば、岸田首相は衆院の即時解散を表明することを検討していることが分かった」と報じられた。これに政策期待でアルゴリズムが買いで反応したとみられ、後場に入ってからの急伸によって、ショートカバーを交えての上昇となったようだ。 日経225先物は後場に入っての一段高で、オプション権利行使価格の3万3250円~3万3500円のレンジを上放れ、ボリンジャーバンドの+2σを上回っての推移となった。+2σは3万3550円処まで切り上がり、+3σは3万4670円辺りまで上昇している。オプション権利行使価格の3万3500円がサポートして意識されてくるなか、3万4000円とのレンジに移行した形だろう。日経225先物は直近4営業日で2000円近く上昇しており、過熱感は警戒される。ただし、積極的なロングは限られる一方で、ショートカバーが相場を押し上げている需給状況のなか、引き続きショートは避けておきたい。 NT倍率は先物中心限月で、前日比変わらずの14.59倍だった。一時14.62倍まで上昇した後は、NTロングの巻き戻しにより14.55倍に低下する場面も見られた。しかし、政策期待からの一段高によって、日経平均型のインデックスに絡んだ買いが流入し、切り返した格好だろう。なお、本日は東京エレクトロン <8035> [東証P]やアドバンテスト <6857> [東証P]が底堅いながらも、利食い優勢の動きとなった。一方で、前日に年初来高値を更新したトヨタ自動車 <7203> [東証P]は、本日も6%を超える上昇となるなど、物色対象に変化が見られており、一方向でのNTロングとはならず、目先的にはややNTショートに向かわせそうだ。 手口面では、日経225先物はソジェンが1090枚、BofAが810枚、BNPパリバが610枚、モルガンSが520枚程度の売り越しに対して、野村が870枚、ドイツが600枚、シティが570枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はBNPパリバが2420枚、JPモルガンが1380枚、ソジェンが880枚程度の売り越しに対して、シティが1200枚、野村が830枚、ドイツが820枚程度の買い越しだった。 株探ニュース
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