22日の東京株式市場は前場は日経平均が頑強な値動きを示していたが、後場に先物主導で売りがかさみ値を崩す展開を強いられた。 大引けの日経平均株価は前営業日比310円26銭安の3万3264円88銭と3日ぶり反落。プライム市場の売買高概算は14億5273万株、売買代金概算は4兆940億円。値上がり銘柄数は800、対して値下がり銘柄数は970、変わらずは63銘柄だった。 きょうの東京市場はリスク回避ムードが後場に入って高まり、日経平均は下値を探る展開となった。前日の欧米株市場は総じて軟調な地合いが続き、市場のセンチメントが悪化した。米株市場ではFRBによる利上げが長期化することへの警戒感からハイテク系グロース株に逆風が意識され、特に半導体関連株に下げるものが目立っている。東京市場でもこの地合いを引き継ぐ格好で、これまで相場を牽引してきた半導体主力銘柄に売りがかさんだ。一方、メガバンクや商社株には投資資金が流入し全体相場を支えた。日経平均は300円あまり下落したものの、TOPIXはわずかながらプラス圏で着地している。値上がり銘柄数は800に達し全体の44%を占めるなど物色意欲は根強い。売買代金も4兆円を上回るなど活況だった。 個別では、売買代金トップのレーザーテック<6920>が売られ、ソシオネクスト<6526>はストップ安。アドバンテスト<6857>、東京エレクトロン<8035>なども大きく水準を切り下げた。ソフトバンクグループ<9984>も軟調。キーエンス<6861>が売り優勢、SMC<6273>が大きく下押すなどFA関連株も値を下げた。さくらインターネット<3778>が急落、ANYCOLOR<5032>も大幅安。 半面、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が急伸したほか、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクに買いが集まった。三菱商事<8058>、丸紅<8002>、伊藤忠商事<8001>など総合商社株が上値を追った。ファーマフーズ<2929>が値上がり率トップに買われ、テスホールディングス<5074>、インフォマート<2492>なども値を飛ばした。GMOインターネットグループ<9449>も上昇した。 出所:MINKABU PRESS
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