大阪9月限 日経225先物 32430 -300 (-0.91%) TOPIX先物 2254.0 -19.0 (-0.83%) 日経225先物(9月限)は前日比300円安の3万2430円で取引を終了。寄り付きは3万2340円とシカゴ先物清算値(3万2450円)を下回り、売り先行で始まった。その後3万2300円を安値に買い戻しの流れが強まり、前場中盤にかけて3万2700円まで下落幅を縮めた。買い一巡後は3万2520円~3万2620円辺りで保ち合いを継続。ランチタイムで再び下げ幅を縮め、後場の取引開始時には日中高値となる3万2720円を付けた。ただし、プラスに転じることはできず、その後はパッシブ型ETFの分配金捻出に絡んだ売りが観測されるなか、終盤にかけて3万2400円を下回る場面も見られた。 日経225先物はボリンジャーバンドの-1σまでの調整を経て、前場の段階では買い戻しのほか、押し目待ち狙いのロングも若干入っていたと考えられる。ただし、プラスに転じられなかったこともあって、戻りの鈍さが意識される場面では、短期筋のショートが入りやすかったと考えられる。後場は様子見姿勢となるなか、ETFの決算に絡んだ売りの影響を受けた格好だろう。 もっとも、パッシブ型ETFの決算は週明け10日にも控えていることから、押し目を狙うロング筋は週初の売り需要に向かう形になりそうだ。米雇用統計の結果を受けた、米国市場の反応を見極めたいところでもあっただろう。 日経225先物はボリンジャーバンドの-1σまでの下げによって、過熱感は冷まされていると考えられる。ただし、ナイトセッションで同水準を下回っているほか、バンドが切り下がりを見せてきたため、-2σの3万1770円、-3σの3万1200円辺りまでの調整は警戒しておいた方が良さそうだ。週明け需給イベントでの押し目を狙うロング対応が想定されるが、戻りの鈍さが意識される局面では、いったんロングを外しておきたいところである。 なお、NT倍率は先物中心限月で14.38倍に低下した。一時14.34倍まで低下しており、ボリンジャーバンドの-2σを挟んでの推移を見せていた。需給イベント通過後にはリバランスに向かう可能性はあるが、現在の方向性としては-3σが位置する14.29倍辺りを想定したNTショートが入りやすい。 手口面では、日経225先物はゴールドマン証券が2991枚、日産証券が1019枚、ドイツ証券が896枚、JPモルガン証券が864枚の買い越しに対して、野村証券が4185枚、ABNクリアリン証券が1905枚、ソシエテジェネラル証券が1585枚の売り越しだった。TOPIX先物はバークレイズ証券が2986枚、JPモルガン証券が2743枚、UBS証券が1643枚、ビーオブエー証券が959枚の買い越しに対して、みずほ証券が4274枚、ソシエテジェネラル証券が2006枚、ゴールドマン証券が1520枚、モルガンMUFG証券が1100枚の売り越しだった。 株探ニュース
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