東京株式(大引け)=475円高、欧米株高受け大きく買い戻される展開に

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 13日の東京株式市場は、久々にリスク選好の流れが強まり、日経平均は大幅高で切り返した。上げ幅は一時500円を超える場面があった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比475円40銭高の3万2419円33銭と大幅反発。プライム市場の売買高概算は11億9918万株、売買代金概算は3兆2828億円。値上がり銘柄数は1089、対して値下がり銘柄数は668、変わらずは78銘柄だった。

 きょうの東京市場は終始買いが優勢の地合いで、日経平均は朝方こそいったん値を消す場面があったものの、その後は一貫して上値を追う展開となった。後場に入ると一段高で500円超の上昇をみせ、3万2000円台半ばまで水準を切り上げた。前日の欧州株市場が全面高だったほか、米国株市場でも発表された6月の米消費者物価指数(CPI)が市場コンセンサスを下回ったことから、FRBによる金融引き締め長期化への警戒感が後退、ハイテク株を中心に投資資金が流入した。これを受けて東京市場でも半導体関連をはじめハイテク系グロース株に買いが集まり、先物主導のインデックス買いも加わって全体を押し上げた。外国為替市場で急速に進む円高は警戒されたが、朝方に1ドル=138円台前半まで突っ込んだ後はドルが買い戻され、円安方向に押し戻されたことで、セントメントが改善した。

 個別では、レーザーテック<6920>、ソシオネクスト<6526>、アドバンテスト<6857>、東京エレクトロン<8035>など半導体主力株が商いを伴い大きく買われた。ソフトバンクグループ<9984>も物色人気。ソニーグループ<6758>が値を上げ、キーエンス<6861>も上昇。三菱商事<8058>、リクルートホールディングス<6098>なども切り返した。第一三共<4568>、エーザイ<4523>が買い優勢だったほか、サイゼリヤ<7581>、三協立山<5932>が出来高を膨らませ急騰。アトラエ<6194>も高い。

 半面、川崎汽船<9107>、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などが利益確定売りで冴えず、ローソン<2651>、良品計画<7453>などは急騰の反動で値を大きく下げた。インターアクション<7725>、トレジャー・ファクトリー<3093>、TSIホールディングス<3608>はいずれも急落。東洋エンジニアリング<6330>、ゲオホールディングス<2681>も安い。

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